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DASHCAM ダッシュカム(2022)


【原題】Dashcam

【監督】ロブ・サベッジ

【出演】アニー・ハーディ アメール・チャダ=パテル アンジェラ・エナホロほか

【あらすじ】

女性ラッパーで迷惑系ライブ配信者として人気を得ているアニーは、ロサンゼルスのコロナ規制に辟易し、イギリスに住んでいる昔の音楽仲間であるストレッチのもとを訪ねる。しかし、今は配達員として普通に暮らしているストレッチにとってアニーの来訪は迷惑でしかなく、追い返されてしまう。頭にきたアニーは、ストレッチの車とスマホを盗み、ライブ配信をしながら彼のフードデリバリーの仕事を勝手にやりはじめる。(映画.COMより)





 
【感想(ネタバレなし)】

『迷惑系には迷惑系をぶつけんだよ……?』

 




どーもどーもラーチャえだまめです。早速ですが本日はコチラの映画を拝見させて頂きました



【ダッシュカム】!!……そういえば見ていなかったPOVホラー。製作はあの“ブラムハウス”というからには見ないわけにはいかな……公開当時呂布カルマが絶賛していたなぁー、、、、、てなんで??



タイトルの“ダッシュカム”とはフロントガラスに装着する小型のカメラ、ドライブレコーダーのこと。そんなタイトルなもんで当然車載カメラのライブ映像から始まるのだが何やら画面左下から“視聴者”のコメントがズラズラ……手が込んでますぁー。カメラが運転席に切り替わるとドライバーの女性が運転しながらその視聴者のコメントを文字って即興で“クサいラップ”を披露するのだがこれが本当にくっっっっっさああああああ!!!な大変オゲレツな代物で!?開始数分で既に“人を選ぶ”映画になっております!?しかし彼女の勢いは止まることを知らず



他人様の汚えディスりラップが売りのラッパー兼“迷惑系ユーチューバー”という正直“イチミリも面白くない”彼女がコロナ禍で仕事がなくなり憂さ晴らしにアメリカからバンド仲間のいるイギリスの自宅に突撃訪問してキレられるも全く悪びれることなく仲間のフードデリバリーの仕事も邪魔しながら配達先の店員から「マスクをしろ」と注意されても逆ギレしたり仲間の車を盗んで勝手にデリバリーはじめちゃったり……主演はアニー・ハーディという現役アーティスト兼俳優で今回同姓同名の“アニー・ハーディ”を演じているのですがホラー映画史上初じゃない












早く“粛◯”されないかなぁー




ホラー映画のヒロインでここまで“不快”にさせるのもある意味才能といいますか早く怪異に巻き込まれてアボンされるのを望んでしまうという!?“共感性ゼロヒロイン”が主人公にワザと?しているんだけれど、とにかくこのアニーが不快なんだよなぁ……しかもPOVだから顔面ワイドのシーンが多くて彼女のデカい顔が映る度に気分を害する人がいてもなんら不思議ではない。なんとも低俗な配信者、これ見たら「デッドストリーム」の配信者の悪態が可愛く見えるレベル……てここまで“まだナニも起きていない”んですけどね!?



で先に言った勝手に配達先の店に向かうんだけど、そこで配達するのがまさかの“口のきけない老婆”…!?いや人身売買まではサービス外でっせと流石のアニーも若干引きながら断ろうとするんだけど、依頼主が“老婆が命を狙われている”だからなんとしても指定された場所に“運んで”くれと懇願され……



まぁ“すぐに降ろそうとする”んですけどね!?謎の老婆“アンジェラ”を演じたのもアンジェラ・エナホロという同姓同名の、しかも演技未経験のピラティスのインストラクター!?これまたぶっ飛んだキャスティング。この無口な老婆が厄介なスペックホルダーの持ち主で??大変手を焼くどころか「手を汚す」というのに老婆の追手にも狙われる身となるアニー。これには流石に同情の余地はあるか??



監督はロックダウン中のコロナ禍にスタッフキャストと「リモート撮影」を経て完成させた「ズーム」が異例の大成功をおさめたロブ・サベッジ。2020年製作の今作も「ズーム」完成後にすぐに同じスタッフでイギリスでロックダウン中の最中に撮影を敢行、というまたしても制限下で、POVアンソロジー「VHS」シリーズかと思わせるここまで「なんでもありの激しめアクションPOVホラー」をやってくれたのは素直に面白かった。謎のクリーチャーも終盤ちょこっとだけ登場してオカルト度は高い。途中からもう“車載カメラ”の意味を成していませんでしたが……



しかもこれホラー“コメディ”で、全編ずっと画面左下に流れてくる沢山の視聴者コメントが大喜利大会でもしてんのかレベルにクスッと笑いを誘いアニーたちの地獄体験との温度差がアリストテレスでアイデンティティ崩壊するわ!!このイチ画面で“ホラーとコメディを同時にやる”というのがサベッジ監督の狙いらしい。アニーが後半“謎のやる気スイッチ発動”でデスするどころかトンデモ怪奇にクソラップと脚力の速さで回避能力が異常に高くなり持ち前のパワフルさで見事怪奇に“勝ってしまう”という、見てる方はたいして気持ちがいいものでもないのですが(お主腹黒いな)ちょっと面白かったのがスタッフロールが視聴者のコメント式という史上最も気づきにくい!?しかもアイコンの写真は実際のスタッフの顔という徹底っぷり。そしてその横でアニーが“ジェイソン・ブラムをラップでディスる”というこれまたトンデモクライシスな悪行を……

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