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サクッとレビューその24「BLISS ブリス」


『“グロテクス”ドラッグMOVIE』

 
【サクッとレビュー(ネタバレなし)】




どーもどーもドラゴンハイボールをチェイサーに紹興酒を5杯飲んだラーチャえだまめですイエ〜イ。只今絶賛酔っ払い&既に二日酔いの症状まで出ておりますグップ……でもそーゆー時こそ映画って観たくなりますよねぇー。と言うことで本日はそんな酔っ払いや二日酔いが辛い時に見ると“いい具合にトリップ出来る”かもしれない??劇薬映画



【BLISS ブリス】!!!東南アジア系のロン毛グラサンオヤジかと思ったら普通に欧米系女性だった……インパクトのあるジャケットに惹かれました。「未体験ゾーン2021」に選出されてたの??監督は若者にナメられまくりのスティーヴン・ラング大佐が今度は“消耗品軍団”を率いてパニッシュしちゃうC級エクスペンダブルズ「VETERAN ヴェテラン」のジョー・ベゴス。OPから“ポリゴン現象”を警告するテロップが流れる。本作は“危険ドラッグに溺れまくった人間“を超過激なビカビカな色彩とハイテンションなヘビBGM、そしてゴア描写満載で描く“サイケデリック”映画なんですねー。



売れない画家のデジーは才能が降りてこないスランプ状態から締切迫る1枚の絵を未だ完成出来ずにいた。その様子にクライアントは彼女を見放し、ついには家賃も払えない状態に。全てが嫌になったデジーは友人から“ディアブロ”と名のついた超絶シゲキックス強めな“ドラッグ”で現実逃避を図るが……。



作中登場するドラッグの名前でもあるタイトルの“BLISS”とは“心からの幸福・至福”という意味。まさに“幸福”にどっぷり浸かった“代償”はエゲツナイわけなんでありますが「映像」からしてまずイッちゃってるんですね〜。



小難しいことすら考えるヒマを与えぬ“思考を奪う”映像体験と言いますか、これがまさに“ドラッグ疑似体験”?(実際キメたことないからわからないけど…)赤や紫、ドギツいサイケな色を多様したり独特なカメラワークで気分はまるでハイになってアタマの中ぐぅ〜るぐるの!?観ているコッチも一緒にキメちゃってるような“脳がバグりまくる”フワフワするような感覚を追体験出来る…??



そしてやってる最中は気持ちいいけど後から徐々に体に限界がきて、アタマがぼぉーっとして気持ち悪くなって千鳥足でトイレに駆け込んで……の一連の流れが?酔っ払って「あ、ちょっとこりゃヤバイな。」って自分でも気づく瞬間思い出してみて?その瞬間なんか目に見える世界の時間がゆっくり進んでいく感じしない??あの世界がスローモーになる浮遊感。ドラッグは駄目絶対!!……じゃなくて呑みすぎた時のあの“気持ち悪さ”に近い感覚にもなれます(だからお酒もドラッグと変わらんよね……)



もうずっとずーっとキメ続けてファ◯キンファ◯キン叫びながら「レクイエム・フォ〜」ばりに堕ちる所まで堕ちるデジー。しかし気絶して目が覚めると“描けていなかった絵が進んでいる”ではないか…??というホラー要素。そしてさらに“才能を開花”させるべく吸い続けるのですが



今度は「物理法則どうなってんの?」人体破壊のオンパレード!?作り物感は強いですが勢いよく吹き出す血のり&ロウで作った?体が溶ける衝撃映像&全身血みどろ画面も真っ赤に染める勢いの80年代ホラーを彷彿とさせる大袈裟で派手なゴア描写はなかなかガンギマりです。もはや別の生き物にでも生まれ変わるんか?くらいにまで変貌していくデジーに「おや、これってまさか“ソッチ”系…??」突然オカルティックな方向に進んでいく。これは現実なのか妄想なのか、、、てそんなの関係ねえぇー!!!からのズバーンッ!!!……でな具合に唐突に幕が下りる、そんな映画です…(汗)



アイデアが降りてこない。自分には才能がない。モノを生み出すアーティストの苦悩を描いた映画ではありますが、アーティストじゃなくてもこれは誰しも当てはまるテーマ。そんな時に爽快な気分にするばかりか“隠れた才能”を開花させるドラッグ《悪魔》に逃げる人間の弱さ。そして次第にドラッグに自分が踊らされているかのような……コントロールを失ってしまう恐怖を描いた1本。ワザと粗い映像にしたVHS映像のような雰囲気からも、ちょっと前に日本で流行ったホラーオムニバスの「V/H/S」の短編を90分に拡張したような、そんな作品かもしれません。刺激が欲しい方はいかがでしょうか。(本作は一応“合法”です……。)



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