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BETTER MAN ベター・マン(2024)


【原題】Better Man

【監督】マイケル・グレイシー

【出演】ロビー・ウィリアムズ スティーヴ・ペンバートン アリソン・ステッドマンほか

【あらすじ】

イギリス北部の街に生まれ、祖母の大きな愛に包まれながら育ったロビー・ウィリアムズ。1990年代初頭にボーイズグループ「テイク・ザット」のメンバーとしてデビューし、ポップスターの道を駆けあがっていく。グループ脱退後もソロアーティストとして活躍し、イギリスのポップス界を代表する存在へと成長。しかしその裏には、名声と成功がもたらす大きな試練が立ちはだかっていた。(映画.COM)





 
【感想(ネタバレなし)】

『“エンターテイナー「サル」”参上』

 





どーもどーもラーチャえだめです。早速ですが本日はコチラの映画を拝見させて頂きました



【BETTER MAN/ベター・マン】!!!ちょっと前に試写会に参加させて頂きまして一足お先に拝見させて頂きましたー…と言って一般公開日に記事をUPする試写会泣かせの男〜!



…ではなく名もなき男、緑の魔女ときて次は“サル”が歌うんですか…!?猿の惑星ミュージカルかと思いきやそのサルってのがイギリスではその名を知らぬ国民は非国民呼ばわりとかないとか“ロビー・ウィリアムズ”の半生の劇映画化とな…??



1990年英国でデビュー、英国人ソロアーティストとして国内売上最多記録ほかイギリス音楽の殿堂入りにチケット売上はギネス認定、全英アルバムチャートで最も首位を獲得したソロアーティスト……当然日本でもファンが多いかとは存じますが、し、知らん!!(バッサリ)FIFAの開会式で中指立てて問題になった人くらいしか認知のない彼の音楽も半生も全く知らない状態のサル、私が今回“知らない人代表”としてぶっちゃけ“ロビー・ウィリアムズという人物を知らなくても見れるのか?”これから見に行こうか検討中の同じアナノムジナのアナタのその疑問、確かに本作は“誰もが知るあのアーティストの、誰も知らないバックストーリー”みたいな映画で、感情移入の面で言えばロビー・ウィリアムズの、せめて曲くらいは知っているかいないかで「温度差」はだいぶ“ある”。



しかし知らなくてもちゃんとOPから、なんならロビー自らナレーションで自身の幼少期時代から語ってくれますし、そのナレーションもあってかだいぶ親切に彼の半生を描いていて非常に見やすい。だから知らないからと言って彼のことがよくわからなかった、とはならないのでご安心ください!



監督はコレ1本で海外のみならず日本でもフルネームで呼ばれるようになった「グレイティストショーマン」と言えばマイケル・グレイシー。その前作でタッグを組んだヒュー・ジャックマンが役作りの際に度々「ロビー・ウィリアムズのように」と口にしていたことから興味をもったグレイシー監督自らロビーに会いに行き、それから約1年間彼にインタビューを決行。本作最大の謎「何故サルの姿なのか」は、その時ロビーが何度も自分のことを「舞台の上で踊るサル」と例えていたのをグレイシー監督が面白い!とそのまま本作のアイデアにしたらしい。CGIで表現されたリアルなサルの顔、動きは別の俳優が演じロビーは声のみを担当。そのサルのCGばかりが目立ってしまいそうですが、ロンドンのリージェントストリートと呼ばれる場所を完全封鎖して撮影されたダンスシーン。ダンサーのべ500人以上、ストリートの中全てを軽快かつアクロバティックなダンスをしながら縦横無尽に駆け巡り「ララランド」のOPの高速道路の上で一斉にダンスするあのシーンを彷彿とさせるくらいの?ストリートの先の先までビッシリとダンサーが一同に整列して息ビッタシに踊る圧巻のパフォーマンス。ロビーはCGですがそれ意外はすべて生身の人間の“表現力”。これだけでもチケット代にお釣りが出るレベルですごかったですねー!!



サルは人間の“真似”ができる。ロビーは映画冒頭の幼少期のシーンからずっとサルの姿をしている。それはロビーが幼少期からずっと抱えて生きてきた劣等感、外見や中身に自身がないことの現れ。なのに他人からの視線に苦悩する彼が有名になりさらにスポットライトを浴びるようになるわけです。この時のダラダラと額から流れる冷や汗、心臓の緊迫感が画面から伝わってくるんですね。さらにデビューはアイドルグループ出身というスターあるあるの登竜門。それがスターの真似事のように彼の目には映っていたのか、グループの中で自分自身を見失い次第にメンバーと衝突し荒れた生活をおくるように。仕舞いにはドラッグに手を染めそのまま中毒者へ…。それからグループを脱退して右往左往あって唯一無二の単独スターに返り咲くわけなのですが。ここで今作を鑑賞した人なら一度は思うことを言いましょう。









いつサルから人に“脱皮”するのだろう。





“人と違う”というトラウマを克服したなら最後は人に戻るんじゃなかろうかと。その方が感動的なのでは?と。だが最後までロビーはサルのままなのです。そこには「サルだからこそ人を惹きつける魅力がある」というもう一つの意味が込められているんですねぇ。サルなのはロビーだけ。言わずもがな本作は彼の映画。誰とも違う唯一無二の主人公。だからサルなのです。本作は「人と“違う”から輝ける」「人と“違う”ことをマイナスではなくプラスに変えるべき」というポジティブメッセージが込められていて、それってまんま前作の「グレイティスト・ショーマン」じゃん!!ともなるのですが。またこの辺が同じく現在公開中のミュージカル「ウィキッド」とも共通してるかもしれません。“人と違うことを変えるのはなく「受け入れる」”でもそれってものすごく勇気がいることですよね?ロビーがサルであり続けることはある意味勇気がいることで、しかし我々がそんな彼のサルの姿を見てアーティストだけではなく「人」としての彼も見ることができる。だから勇気を貰えるという、そんな映画なんですねー。



ちょっと気になったのが「クスリやらないスターっていないんですか?」この手のサクセスストーリーに必ずと言っていいほど出てくる薬物乱用からの立ち直りストーリー。これに関してはちょっと共感しずらいところも。確かに尋常じゃないプレッシャーに押しつぶされそうになってクスリに逃げるのは理解出来るし薬物、否世の中の様々な“依存症”に苦しむ人、そこからまた再起を図ろうとする大変さも伝わってはきましたが、「そもそもクスリやらなければいいじゃん」って思っちゃうんですよね(汗)スターの世界では通用しないんですかね…?依存症の中でも決して“生まれながらではない”薬物依存は、正直言って「しょうがないよね」とはちょっと思えんのです……。そこを感動路線で売られてもイマイチピンと来ないというか、エンドクレジットで薬物依存患者へセラピーサイトのURLが出てくるんですね。ちょっと露骨すぎじゃね…とちょっと思ってしまいました。



あとは「どこまで本当なのか」。私は当時のライブ映像も見たことがないのでどこまでが事実なのか把握できません。知ってる人は嗚呼これは創作だな、これは当時と一緒だな、と区別出来ますが……という疑念が生まれてしまうくらい「映画的都合の良さ」が気になりました。特に私利私欲のために家庭を平気で捨てるような“父”に対する想いとか。前作の「グレイティスト〜」も実在したエンターテイナーをモデルに彼の半生を描いていましたが“歴史的人物”なら、まぁ多少着色されて都合よく話が展開されても受け入れられる。それが今でも現役のアーティストとして活躍し自らセルフプロデュースまでしている半自伝的な本作は、それとは少し違うイメージを持ちました。(ノエル・ギャラガーのことボロクソ言うとかww)タバコはスパスパ吸うわ唐突に下ネタや汚い言葉もバンバン飛び込ぶわで“大人向き”のミュージカル映画かな、と思いましたね。でも逆に誰でも見れる「ウィキッド」とある意味差別化されるので、同じく“誰でも”見れる某プリンセス映画の埋まりが悲惨らしいですがコチラに関しては公開がドッキングされてもさほど影響がないかも??



で本作鑑賞後にYoutubeのロビーの公式チャンネルで「Angel」とか聴いて「コレがあの時の曲か!」と名曲の爆誕秘話を知った上で曲を聴くとより一層深みが増すと言うか、改めてロビー・ウィリアムズの凄さを感じることが出来ましたね〜!

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