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クワイエット・プレイス DAY 1(2024)


【原題】A Quiet Place: Day One

【監督】マイケル・サルノスキ

【出演】ルピタ・ニョンゴ ジョセフ・クイン アレックス・ウルフほか

【あらすじ】

音に反応して人間を襲う“何か”によって人類滅亡の危機に瀕した世界で、沈黙を守って生き延びる一家の姿を描いた人気サバイバルホラー「クワイエット・プレイス」のシリーズ第3作。田舎の町を舞台にした前2作と変わり、今作では大都会のニューヨークが舞台となり、これまで語られてこなかった“何か”が地球に襲来した最初の日を描く。(映画.COMより)








 
【感想(ネタバレなし)】

『地獄の連帯責任ゲーム』

 




どーもどーも最近家系ラーメンを食べるとほぼ100%腹を下しますラーチャえだまめです。それでも人生最後の晩餐に選ぶんだろうな……そんなわけで突然ですが皆さん“最後の晩餐”は何を食べますか?そんな質問をついしたくなる、本日ご紹介する映画はコチラ。6年越しにやってきました











「絶対に喋りたい迷惑客」vs「絶対に黙らせたい映画」




ファイッ!?「クワイエット・プレイス」!!!小さな音にも反応して飛びかかってくる謎の地球外生命体と人類との攻防戦を描いたジョン・クラシンスキー監督エミリー・ブラント主演のガチ夫婦が夫婦役で共演したことでも話題となった人類が身を守るたった一つの手段それ即ち“音を立てるな”___はスクリーンの中だけではなく??本作に限った話で言えばポップコーンをかじる音すらためらう&過敏に反応してしまう観客VS何がなんでもしゃべくり倒したいおしゃべりク◯野郎との闘いにも毎度発展するかもしれない大人気ホラーシリーズでありますが、前作から早6年、今度はその“前日譚”として【クワイエット・プレイス:DAY 1】が公開。いやー前作「破られた沈黙」でもう「音を立てたら“超”即死」なのが今回はもう「音を立てたら“即”即死」だと…!?



上映中音を立てる輩はだいぶ白い目で見られること間違いなしの撲滅映画としての側面もあるなら定期的に新作を輩出してほしいところではございますが?否このシリーズはとりあえず劇場を「黙らせれば」何本でも撮れそうな(事実そうなってる)続編前日譚スピンオフなんでもござれなネタがつきないシリーズなんじゃないか??と言うことでこれまで地球外生命体(以下:ヤツら)が世界を崩壊させた後のディストピアしか描かれなかったわけですが、本作ではそのヤツらが地球にやってくる“前”から?悪夢が始まる記念すべき地獄の1日目を描く……うーん正直ですよ?「そこを見たいか」という願望より「また沈黙ゲームを楽しめる」そっちの意味合いの方が強いですよね?そんなわけで今回も同じネタだけで勝負してくるのかと思ったら













「ネコ」と「ピザ」愛に満ち溢れた映画って何?






 




ニューヨークの騒音、約90デシベル。これは絶え間ない悲鳴と同じ騒音らしい…。そんなアメリカで一番“うるさい”街を今回黙らせるという流石3作目ともなると金遣いが粗くなりますね!!前2作の片田舎な田園風景とは違い、高層ビルが立ち並ぶまだ“音のあった世界の面影残る”都市部が舞台なんでありますが、またしてもNASAも予測できないスピードで空から複数の隕石が落下してきてその隕石にヤツらの大群が乗車してたもんだから?上陸後早々にやかましいモノを手当たり次第破壊していき街は大パニック。次々とヤツらの餌食になる市民たち。その中に一人、たまたま都内の劇場に足を運んでいた病弱な女性“サミラ”は初回の襲撃から奇跡的に生き延びたものの、気がつくと眼の前には“音のない世界”が広がっていて……。



これまでの“シチュエーションスリラー”から一転「モンスターパニック」にガラッとイメージを変えてきたといいますか??もう流石に3作目だし……とは言っても3度目の登場のヤツらの正体は相変わらず……てか前作でもう「弱点」判明しましたよね??そうなるとキャメロン風で言えばもうタイトルの後ろに“ズ”をつけてもいいんじゃないかというくらいに、今回はホラー、というより“ワラワラ”感マシマシのパニックものとしての色が強い。そして主演も前作のエミリー・ブラントからルピタ・ニョンゴへバトンタッチ。実に不健康そうな演技で早くも大事な薬を求めて前作に登場した“村長”ジェイモン・フンスーのいるシェルターに黙って引きこもることも出来なくなり??危険な外に相棒の“フロド”と共に足を伸ばすわけですが、、、、、



てネコぉーーー!!!!お前どんだけ“演技派”なんだよぉー!?こりゃアニャデミー賞も総舐め……演じたネコは2匹みたいですが、いやーまずこのネコちゃんの凛とした顔、モノ応じない姿、そして監督の指示も完璧に聞く賢さ!?でもって一切“鳴かない”……た、確かにネコってあんまり鳴かないねー!!サミラにとって唯一の家族であり誰よりもかけがえのない愛しい人ぉ……そんな愛くるしいフロドの虜になるのはサミラだけではなかった??「ストレンジャーシングス」で愛すべきメタリカ兄ちゃんを演じ再々リヴート版「ファンタスティック4」でヒューントーチ役に抜擢されMCUデビューも確約済みの今売れっ子なジョセフ・クインもその一人だったのです!?今回「ストシン」とは真逆の法律を学ぶ好青年……だけどサミラより“ナヨナヨリーマン”すぎる“エリック”を演じるのですが、全国の姉御肌のみならず全女性を鷲掴みに狙ってきているとしか思えない「守ってあげたい」ネコならぬ抜群の「子犬」っぷりで??もうどんだけカワイイんだよお前わぁあああー!!!!となることこの上ない



そんな2人(と1匹)がヤツらの魔の手から脱出する話だと思うじゃん??実は途中から何の因果か“アメリカの国民食「ピザ」を食べに行くロードムービー”と化すのです!?いやー絶望的な世界となれば、誰もがこだわりたくなる“最後の晩餐”。それをまさか今回こんなカタチで描こうとは……大事な人を失って泣き崩れるのではありません「ピザが食えなくて」泣き崩れるって何だよッ!!?



“食への探究心”がめっぽう強いことがまたしても証明されてしまった、監督は祝ニコラス・ケイジの借金完済作?「PIG」のマイケル・サルノスキ。前作でも食を通して人々に“教え”を問うてきたサルノスキ監督ですが、まさかこの大人気シリーズにもそれを導入してくるとは……でも世界が終わったって食べたいものは食べたいじゃん??そんな「やりたいことをやる」を貫き通す大切さを描いたのは、実は本シリーズ通して描かれてきたものでもある。1作目だってエミリー・ブラントが子育てに子作りに奮闘し絶望的な世界「だから何だよ」と見事「抗ってみせた」話だし、生活音すら立てることを禁じられた世界で、それでも人としての尊厳を守りたい、「臆しない」という力強さを描きましたが、本作でもこの「抗う」テーマは同じ。サミラとエリックが大きな雷音に交えて思いっきり叫ぶシーンがあるのですが、それまでどこへも、そして“誰”にも吐き出せなかった感情を?解放する本作イチ清々しいシーンでしたねぇ〜。そしてアメリカ人はとにかくピザが好き。アイラブピザフォーエバーあああああー!!??



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