top of page

エイリアン ロムルス(2024)

更新日:10月1日


【原題】Alien: Romulus

【監督】フェデ・アルバレス

【出演】ケイリー・スピーニー デヴィッド・ジョンソン アーチー・ルノーほか

【あらすじ】

人生の行き場を失った6人の若者たちは、廃墟と化した宇宙ステーション「ロムルス」を発見し、生きる希望を求めて探索を開始する。しかしそこで彼らを待ち受けていたのは、人間に寄生して異常な速さで進化する恐怖の生命体・エイリアンだった。その血液はすべての物質を溶かすほど強力な酸性であるため、攻撃することはできない。逃げ場のない宇宙空間で、次々と襲い来るエイリアンに翻弄され極限状態に追い詰められていく6人だったが……。(映画.COMより)





 
【感想(ネタバレなし)】

『飲んだ瞬間の喉越し、瞬時に感じるキレのよさ。鼻からすぅーと“リスペクト”の抜け感……ええー仕事してますわぁー。』

 





どーもどーもラーチャえだまめです。早速ですが本日はコチラの映画を拝見させて頂きました











今年の“ダークホース”ついに降臨




【エイリアン:ロムルス】……!!!ついに、ついに我が国ジャポニカの劇場も先週から“寄生”されてしまった「宇宙では、あなたの悲鳴は誰にも聞こえない。」でおなじみ巨匠リドリー・スコットが生んだSFホラーの金字塔「エイリアン」の最新作。いやー未来永劫その人気は衰えることを知らずエイリアン=ゼノモーフと人類の死闘、これまでシリーズ4作、宇宙ハンターとのVSシリーズ2本、「エイリアンとは?」の“哲学的”教育番組2本、、、、ほかアメコミ、ゲーム……昔「アイソレーション」やりたくてPS4買ったんだけど購入初日にルンルン気分でソフト起動したらあまりの怖さとムズさにその日にコントローラーぶん投げたいい思い出……(ちゃんとその後全クリしたお?)そんな様々な媒体でも恐怖を植え付けているシリーズ最新作は?



伝説の1作目と伝説の2作目のちょうどスキマスイッチに起こった出来事を描く「スピンオフ」という??監督は長らく「オイラが“正エイリアン3”を撮ってやる!」と豪語したのがシリーズ生みの親リドリー・スコットの逆鱗に触れたとかいないとか今頃“エビに寄生”していたかもしれないニール・ブロムカンプ監督に代わりリメイク版「死霊のはらわた」「ドント・ブリーズ」で一世風靡セピアしたウルグアイの鬼才フェデ・アルバレス



いやー正直彼が今回「エイリアン」の新作を撮ると聞いて思わず「勝った」と思いましたね!(何に?)え、だって今のところ“ヘマ”してないじゃん??そりゃ「第9地区」のニール・ブロムカンプ版「エイリアン」もめちゃくちゃ観たかったよ?シガニー・ウィーバーは勿論のことマイケル・ビーンも復活する予定だったんでしょ??てかなんで企画落としたんだよ!おかげでリドスコの変なやる気スイッチ入って「プロメテウス」「エイリアン:コヴェナント」とかいうアンドロイドしか理解できない斜め上すぎる映画が爆誕する羽目になっt……いやいや私は「コヴェナント」製作当時リドスコが言ったセリフを今でも忘れてません「エイリアンは“スーツ”で撮る」……アナタそう言いましたよね?で劇場で見に行ってどうよ













フルCGってなんだよちっくしょおおおおお!!!!!





……まぁそんなわけでね、シリーズも色々ありましたけど今回は“原点回帰”を壮大に謳った?いやはや一体どんな仕上がりになっているのかと覗いてみれば












そうそう“コレ”が観たかったんだよ。





鈴木雅之も否定出来ないついに12年越しに“我々が求めていた「エイリアン」”が爆誕してしまったと豪語しても過言ではないかもしれない!?「予想通りに面白かった」一品だったんですねぇー。





 




物語は太陽が登らない腐敗した“ジャクソン星”でジリ貧生活に喘ぐとある惑星の若者たちが?惑星からちょうど頭上を漂流中の“廃棄物”から冷凍休眠装置を盗み、遠い遠い理想郷“ユヴァーガ星”移住への夢の切符を掴み取る為に宇宙船で廃棄物に侵入するも、そこで彼らを待っていたのは想像を絶する“地獄”だった…。



今作は元々“配信用”として作られたからか、規模感はシリーズ一“ミニマム”かもしれない??(とは言ってもハリウッドA級規模ですが)登場人物も若者のみ、舞台もこれまでの舞台としては歴代最少?「1」のノストロモ号より小さい宇宙ステーション。しかしこの広大な宇宙の「狭い空間で若者数名のサバイバル」……おや〜どこかで見たことある展開ですよね〜?主人公“レイン”を演じるは「パシフィックリム2」のシャカリキエースストライカーに「ホテル・エルロワイアル」でオレ様神様の摩訶不思議クネクネダンスを直視させられた幼子が?今や「プリシラ」でヴェネツィア映画祭で女優賞を受賞するまでになった今年は今作とアレックス・ガーランド監督×A24スタジオが歴代最高額の制作費を導入した「シビル・ウォー」2つの大作映画で主演をはる今年イチのイケイケGOGO女優ケイリー・スピーニー。「エイリアン」と言えば“戦うヒロイン”は代名詞でもありますが、ケイリー演じるレインは唯一の肉親の生き残りである“アンディ”と名の“アンドロイドの弟”を迫り来る脅威から必死に守る姉御肌を見せながら戦闘経験は全くゼロの“一般人”、からの成長っぷりは無論歴代ヒロインのリプリーを彷彿とさせるまたもやシリーズにNEWヒロインを爆誕させてしまったか。



なんか年々“植栽”から“爆誕”までのスパン早なってない??まあもう寄生されたらどうなるか皆わかってるから勿体ぶる意味がないってのはあるけど。アルバレス監督でR指定ホラーだと、どうしても「死霊のはらわた」の笑っちゃうくらいの「グロ」を期待してしまうのですが……今作は個人的にはゴア描写は「かなり落ち着いている」印象。監督的にはもうちょっと攻めたかったんじゃない?ゴア描写に関しては若干の手を緩めた感は歪めない。しかしこのシリーズが決してグロだけを売りにしているような安物ではないこと、そしてより多くの人の顔面に張り付けれるようにR指定のハードルを低く設定したとすれば合点がいく。



やっぱり今回も“ユタニ社案件”でしたねー。いい加減ここまで労災出しまくってる元凶の社長もどこぞの知事みたいにリコール出来ぬものか……その“ウェイランド製”の宇宙船、の中の色々光る押しボタンスイッチにブラウン管TVの画面のようなモニター……令和の今の時代の“未来”ではない「80年代の“未来”」への作りこみ?昭和SF好きの「しゅき。」にダイレクトにぶっ刺さる「1」との調合性もバッチリとれたデザインが素晴らしい。しかもそのほとんどが“実写”で作っている(実際にボタンを押すと点滅したり連動したりするギミックらしい)今作は“極力実写で撮る”ことに並々ならぬ情熱を注いだ、C・ノーランと同じく時代に逆行するカタチで作られた作品で、極力グリーンバックを使わず巨大な宇宙船内部のセットを作成、エイリアンも“スーツ”やアニマトロニクスで表現……これだけでも「特撮ファンは見る価値アリストテレスすぎる」仕様になっております!!これも「1」オリジナルへの継承、そんな今作はまさに至る所に「1」並びにこれまでの「エイリアン」シリーズを彷彿とさせるシーン、展開がてんこ盛りの“超超超リスペクト”映画になってはいるんだけど、個人的にやっぱり、今作の“メイン”にもなっている










“フェイスハガー”だよねぇ




これまでのフェイスハガーって“びっくり箱”的な存在っていうか?初お披露目される「1」ではいきなり卵からびゃあああ〜!!!って宇宙服のヘルメットめがけて飛びついてきて「え、え、今何が起きたん!?」本編の“ビックリポイントその1”なんだけど、張り付いて宿主にチェストバスターを産み付けたあとは“用済み”とばかりに死んでしまう。そこで“彼”の役目は完全に終了。あんなにインパクトのある見た目の動きなのに……そんなチェストバスター、ゼノモーフ登場までの“噛ませ犬”的なフェイスハガーを?今作ではこれでもかとスクリーンに“生き生き”と登場させている(しかもラジコンで動く!)所にもう“愛”しか感じられないというか、これまでのシリーズにはない新しい要素かもしれません。



そしてこのフェイスハガー、いやゼノモーフの長い頭なんてもう男の象徴……H・R・ギーガーがデザインしたエイリアンに言えることですが、“人間の身体のパーツ”を彷彿とさせるフォルムじゃないですか。特にこのフェイスハガーに至っては腕は人間の手みたいだし口は完全に女性器のアレだしそこから細長い管……とにかく歩く性器みたいな気色悪い生命体なわけですよ!?で今回このフェイスハガーにチェストバスターを“孕まされるか否か”ってギリギリのせめぎ合いのシーンが多い!!もうこれ完全に言ってしまえば“レイプ”現場を目撃してるに等しく、これがものすごく“生理的に気色悪い”「侵される」という“恐怖”感。そしてこれをヒロインでもって壮大に「駆逐」する。これこそが“シリーズの原点”と言うに相応しい、最も“「エイリアン」っぽい”なぁ〜と。今作はこれまで一度も「エイリアン」を観たことがないよ、というライト層にもぶっ刺さるように“エイリアン入門編”としても目指して作られたらしい。ゆえに











「オマージュ」と見るか「焼き直し」と見るか。





「1」へのオマージュがすごい。なんならOPからENDまで、展開まで「だいたい一緒。」これが「スターウォーズエピソード7の再来じゃないか」と言われても不思議ではない。悪く言えば新鮮味がない。これまでのシリーズでやってきたことの“総集編”みたいな?ただよ、先程も申したまだ一度も「エイリアン見たことないよ」って人には、「総集編ってめっちゃうれしくない?」シリーズの面白い要素全部乗せだよ?そしてこれまでのシリーズファンにしても、シリーズに新しい風を吹かせようとして爆誕した「プロメテウス」を見て我々は一度でもこうは思わなかっただろうか。我々は











「やっぱり原点が観たかった」のだと。





「プロメテウス」「コヴェナント」が蛇足だとか言うつもりは全くありません。むしろ私は好きですよあのリドスコの「変態」具合が倍爆発してる2作は。むしろその「プロメテウス」「コヴェナント」まで絡めてくれちゃってますからね!?



多くの方が「プロメテウス」「コヴェナント」を見て「なんだエイリアンはメインじゃないんだ…」と落胆したんじゃないか?だから今作で既視感だらけの“原点回帰”、でも欲しかったのってこういうのでしょ?原点を目指せば自ずと似たり寄ったりするのは必然。何でもかんでも「焼き回し」が悪いわけじゃない。個人的には「今回はこれでアリ」だと思いましたねー。ほかにも移動手段とかゲームの「アイソレーション」を参考にしてる??箇所も発見することが出来まして、とにかく全国の「エイリアン」ファンの皆様にはこの“イースターエッグ”を見つけて楽しんごしてほしいですねぇー!そして119分という尺ながら無駄なシーンがほとんどなくテンポがめちゃくちゃ良い。気がついたらENDロール……故に「繰り返し見やすい」早くも「もう1回見たい」と思わせてくれる、いやーこういう映画は長持ちタイプで強いんですよ〜(何が?)






 
【感想(ネタバレ)】










高校の時あんなヤツいたわー





あれはもう実写版「テラフォーマーズ」のGの出方なんよ!?「え、なんすか?」みたいな顔ぉ!?「プロメテウス」で登場したエイリアンを産み出す“黒い液体”を?馬面巨根兵改めエンジニアに代わりまさか「1」のあと人類も手に入れて研究していたとは……恐るべしユタニ社。てか「1」のラストでリプリーが半ケツ見せてまで必死に宇宙で吹き飛ばしたあの“功績”をなかったことにする「3」のフィンチャーばりにサラッと酷いことしとるよね……。



まあでも実は今回はシリーズ初となるリドリー・スコットが製作側に回り色々アルバレス監督にアドバイスしてたとか。故に生みの親公認の設定更新ではある。当然その黒い液体を体内に入れた生命体はロクなことにはならず、イザベラ・メルセード演じるケイがアンディの言葉を信じ自らの額に注射。すると既にお腹に宿していた新しい命……アーモンドみたいな卵からスパイダーマンじゃなくてエイリアンと人間のハイブリッド?オフホワイトならぬ“オフスプリング”が産まれる……!?が母親を大事にしない所は「4」の方がまだ可愛げがあったね!!ちなみにこちらも実際に2m31cmのバスケ選手が等身大スーツを着て演じているってもう実写への徹底ぶりが凄すぎるよアルバレス監督……。



ちなみにケイのお腹に宿していたベイビーの“父親は誰なのか”論争が海外で勃発していたらしいですが、結論から言うと松潤も覆せない“99.9%ビヨンとの子”であるとSNSでファンの質問に対しアルバレス監督が認めたらしい!!ビヨンとはケイの元恋人のタイラーの従兄弟、ほらアンディにめっちゃいじわるしてたク◯野郎……心優しいアンディは「1」のアッシュと「2」のビショップの言っちゃえば“いいとこ取り”のような、非常に印象に残るキャラクターでしたねぇ。なんならはじめはレインよりメインはってなかった??アッシュと同じ型式の“ルーク”……故イアン・ホルムが今流行りの“死者蘇生”技術で蘇られたことに賛否両論ありそうですが、まぁ別に彼である必要はなかったっちゃあなかったわな。あれは完全に“ファンサ”以上のナニモノでもない、と個人的に思いました。故に“行き過ぎたファンMOVIE”と捉えるか否か、、、、、ま、いいんですけどね!?

0件のコメント

댓글


bottom of page