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Mr.ノーバディ(2021)


【原題】Nobody

【監督】イリヤ・ナイシュラー

【出演】ボブ・オデンカーク コニー・ニールセン RZAほか

【あらすじ】

さえない中年男のハッチ・マンセル(ボブ・オデンカーク)は、職場では実力が評価されず、家族からも頼りない父親として扱われていた。ある夜、自宅に強盗が押し入るも暴力を恐れた彼は反撃できず、家族に失望され、同じ職場の義弟にもばかにされる。鬱憤(うっぷん)を溜め込んだハッチは、路線バスで出くわした不良たちの挑発にキレて連中をたたきのめす。この事件をきっかけに、彼は謎の武装集団やロシアンマフィアから命を狙われてしまう。(Yahoo!映画より)






 
【感想】

『西部時代にタイムスリップして達人級の銃の使い手になった父&その息子』

 




どーもどーもスタバのフラペチーノのテイクアウトは徒歩10分圏内じゃないと悲惨なことになると思いますラーチャえだまめです。全然泡残ってねえじゃねえかよちっくしょぉおおおおお!!!!……そんな“内なる怒り”をいつまで「不発」し続けるおつもりですか?






















【Mr.ノーバディ】!!!いよぉお〜!!!ついに日本でも公開になりました、私ずっと前から気になっていたコチラの映画、誰が呼んだか「舐めてた◯◯が□□でした」シリーズ……数年前から始まったこの謎の括りもジェニファー・ガーナーが「舐めてた主婦が戦士でした」くらいまで飛躍しすぎてもうネタ切れ感アリストテレスでブーム終了か?なんて思っていたらですよ、まだまだあったんですねぇー。しかも原点回帰ともとれる“何者でもないただの中年オヤジ”が?またしても「キレだしたら止まらない」裏社会で語り継がれていた最強のオヤジだった__??妻と息子そして娘、そして愛猫を守るそのお姿から日本人にはどこぞの有名な“お父さん”さえ彷彿とさせる























そんな全国のお父さんに「96時間」のリーアム兄さんの真似事は出来なくとも?本作の“等身大お父さん”くらいには頑張れるかもしれないという希望さえ与えかねない??なんとも生々しいバイオレンスアクションの新たな“アタリ”が爆誕してしまったかもしれない「Mr.ノーバディ」!!だって皆さんよーく考えてみてください


















「ジョン・ウィック」と「イコライザー」足して面白くないワケないじゃん





 

朝のゴミ出しにいつも間に合わないそのオヤジ凶暴につき&50代からのアクション転身??





マンでぇサーズでぇチューズでぇ〜♪ウェーンズでぇ〜サーズでぇ〜……を永遠繰り返す退屈な日々を送る妻と2人の子どもたちを支えるハッチ・マンセル。一応退役軍人でありますが“会計士”として働いていたに過ぎず、今は街の工場で会計士として勤務、家庭では決して“自慢出来るカッコいいパパ”ではない、誰がどー見てもまさに「平凡なオヤジ」のソレ……を演じるのは放送作家や監督としても活躍するコメディアンで大人気海外ドラマ「ブレイキング・バッド」の弁護士ソウル・グッドマン(のちにスピンオフ「ベター・コール・ソウル」も有名)がハマり役として日本でも海外ドラマ勢の界隈では有名らしいボブ・オデンカークという御年58歳の文字通り“おじさん”……いやー私海外ドラマはそこまで詳しくないので存じ上げない俳優さんだったのですが、いい意味で同い年のトム・クルーズとは程遠い“派手オジ”ではない部分が、今作の前半パート“普通のオヤジ感”を演出する上で非常に重要だったというか??主人公ハッチはまさにそういう意味でオデンカークがピタリとハマっている言いますか、この平凡なオッサンがもう素晴らしいのですよ!?



そんなオデンカーク演じるハッチがある時就寝中に自宅を強盗に襲われてしまいます。なんとか“被害を最小限に食い止めよう”と無駄な抵抗を避けたハッチでありますが、助かった息子からは「見損なったぜオヤジ…」と落胆させられてしまう。その時「残念な父親」のレッテルを貼られてしまったハッチのマインドの奥底で何かが燃えようとしていた…?



英国紳士コリン・ファースと並び50代にして?今作で“キャリア初”となるアクションを披露しているという……アクションスターとしてはあまりにも遅咲きスタートな気もしますが、、、、、侮ることなかれ



遡ること「2年前」。本作の制作がスタートしてから実に2年もの間トレーニングを積んでいたという!?もう気合の入れ方がハンパじゃあありませんよ!?炸裂するバイオレンスアクション!!いやー「ジョン・ウィック」「アトミック・ブロンド」「デッドプール2」などのアクション映画でお馴染みデヴィッド・リーチ氏が制作を務めていることもあってか相変わらず「アクションに妥協なし」。細かい動きからカメラアングルまで入念に計算尽くされた“息遣いのあるアクション”をご堪能頂けてしまうという……しかも監督は“時計じかけのFPS”こと「ハードコア」のイリヤ・ナイシュラー監督ということで?これはもう、、、、そりゃあゴイスーなアクションやっちゃいますよね、というアクション面ではご安心してオヌヌメ出来る!!そんな映画なのですッ!!





 

ストーリー大体「ジョン・ウィック」でも全く“無敵の人”ってわけじゃない





え、若い酔っぱらいに絡まれたからボコボコにしたらその若造がロシアンマフィアのボスの実弟だったことが判明……アッハッハッハ


















いやそれ「ジョン・ウィック」






ストーリーはほぼ99%「ジョン・ウィック」だと思って下さい。もう似てるというか同じです(笑)でもいいんですよ“面白い”んですから!?しかも先程も触れたアクションですが「ジョン・ウィック」とは若干違う所があるというか、ジョン・ウィックみたいに「はじめからキレのあるアクションを披露しない」という部分で違うんじゃないかなーと思うのです。



どーゆーことかと申しますとこのハッチさん長らく普通のパパをやってきたので“覚醒するまで若干のタイムラグが発生”しちゃうんですよね。だから前半はチンピラ相手に五分五分の苦戦を強いられてしまいます。しかしこの弱さこそが?世のお父さん達がリーアム兄さんやドウェイン・ジョンソン、はたまたブルース・ウィリスにジェラルド・バトラーやセガールのように“出てくる前から最強のパパってわかっちゃうから感情移入出来ない”問題を解決しているといいますか!?“お父さんもやればギリ行ける”レベルに持ち越せるかもしれない、という希望を持てるかもしれないそんな等身大のキャラクターだと思うのです!!しかしそれも徐々に影を薄めることになり……後半は完全に素人では“絶対真似できない”強さを誇ってしまう

















“会計士”(委託された活動(こ◯し)について独立した立場から報告ないし釈明する専門家)の意味とか聞いてない








 

敵の誘い方大体「イコライザー」&“親の顔が見てみたい”と近寄ったらライフルで撃たれました





本作の撮影監督は「ミッドサマー」でアリ・アスターと組んだパヴェウ・ポゴジェルスキ。今回初めてアクション映画の撮影に挑んだそうで迫力あるカーアクションシーンまでこなしているわけなんですが「ミッドサマー」のラストでも印象的だった暗めの色合いがオサレといいますか特に“炎が燃え上がる映像”が非常に美しいといいますか、撮るのに長けているなーという、そして今作でもそりゃアクション映画ですから当然炎が燃え上がるワケですよ?いやーまたしても美しい炎の演出、そしてスローモーも実に美しいとても印象的な場面として目に焼き付いてくる。映像のこだわりも感じられましたね。



“こだわり”は後半の“戦い方”にも一つ言えるでしょう。そうそうボスのところにケンカ売りに行ってそのまま“トラップとか武器とか仕掛けに仕掛けまくった職場”に敵陣を誘導して……アッハッハッハ















いやそれ「イコライザー」







職場の上司役に「スターシップ・トゥルーパーズ」の“鬼軍曹”ことマイケル・アイアンサイド、ハッチの謎の“委託人”に「バイオハザード」の“バラ肉隊長”ことコリン・サーモン、そしてハッチの異母兄弟にヒップホップアーティストであり“鉄拳”の持ち主RZA、そしてそしてハッチの親父にクリストファー・ロイド??




















舐めてた祖父がタイムマシンの生みの親で82歳の今でも銃ぶっ放す危険人物でした







いやーこれはもう大変楽しませて頂きました、“「ジョン・ウィック」と「イコライザー」足して面白くないワケがない”まさにその通りでございます。とりあえずその2本のどちらか1本でもお好きならば確実にオヌヌメ出来る、新しいことをやっている感はありませんが、スタイリッシュなオヤジパンチが炸裂するストレス社会を生きる全国のお父さんの潤滑油として?溜め込んだ怒りをスクリーンで爆発しちゃってもいい、そんなまさにスカッとするリベンジアクションでもある「Mr.ノーバディ」!!全国のお父さん、「次の新居には地下室は必須ですよね?」



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