【原題】Kin
【監督】ジョナサン・ベイカー ジョシュ・ベイカー
【出演】マイルズ・トゥルイット ジャック・レイナー ゾーイ・クラヴィッツほか
【あらすじ】
少年のイーライ(マイルズ・トゥルイット)は、養父のハル(デニス・クエイド)と生活している。ある日、刑務所から兄のジミー(ジャック・レイナー)が出所し、イーライは再び家族一緒に暮らせると喜ぶが、ジミーはギャングを率いるテイラー(ジェームズ・フランコ)から借りた大金の返済を迫られていた。あるとき、廃虚で見慣れない金属でできたケースを見つけたイーライは、正体不明の追跡者のターゲットになってしまう。(Yahoo!映画より)
【感想(ネタバレなし)】
『※店内で立ちションは“キン止”です』
どーもどーも先日ベビーカーに乗った赤ちゃんにAVを大音量で流すと泣き止むのを山手線内で知りましたラーチャえだまめです。今日紹介する映画はー?
何やらまたまたひっそりと公開してひっそりと終わってある時レンタル屋さんで「え、こんなのやってたっけ?」ってなる面白そうな“インディーズ風”映画がやってるじゃあないですかー??しかも“キン”て!!後ろに◯◯つけたらエラいことn、…【KIN/キン】!!いやーこれまた「処刑ライダー」のリメイクか?なんて思った方、オメガ高いですねー、まぁそんなわけでは全くなくってどーやらターミネーターよりも先に未来銃を現代に送ったらしいスカイネットの配達ミスがきっかでそれを偶然拾った少年が色んなことに巻き込まれて「社会って、厳しいなぁ…。」としみじみと痛感させられ系SF映画、だったんですね〜。
OPでいきなり停学処分を喰らう少年イライジャ。口数も少ないしどこか順風満帆なスクール生活も送っていないようなご様子。幼い頃とある家庭に養子としてやってきたらしい、イライジャの父親は亡くなった妻の分まで男で一人で少年を育てております、そこに“出所”したてホヤホヤの腹違いの兄貴が自宅にやってきて……
見てくださいよこの銃!!超絶カッコよくないっすかぁー!?ボタン一つで開閉可能の多彩なモードチェンジにも対応したレールガンの100倍ヤバそうな代物であります!!そこら辺の“センス”がなかなかSFマニアの第六感をくすぐるといいますか、劇中なんだか日本語対応してんなーと思ったら日本のアニメ(タイトル不明)がブラウン管から流れたり昔旅館のゲーセンコーナーでやったことある人ハーーーイ!!「T2」のシューティングゲームしかり本作のポスターからも臭うジャポニカアニメに80年台SF映画、、、、というやっぱり“今流行り”まくりのカルチャー文化引っさげてましたか!!加えて“「ストレンジャーシングス」の制作陣が〜”なんて言うからてっきりダファー兄弟が撮ったのかと思ったら全然違うじゃねえかよ!!……と思ったら元は自身の短編映画らしいジョナサン・ベイカー&ジョシュ・ベイカーっていう兄弟監督……とかややこしいわあああああ!!!(ちなみに制作はショーン・ベイカーの方だった笑)
いやーインディーズなんて言ってごめんなさい、めちゃくちゃ“豪華な冬の陣”で埋め尽くされた映画じゃない!!イライジャには“社会の厳しさ”を理解させる為に常に厳格な父親であろうとして文字通りオーロラの彼方へ吹っ飛んだデニス・クエイド、その実の息子ジミーは犯罪にも手を染めちゃうやんちゃ坊主の「トランスフォーマー」「フリーファイヤー」のジェック・レイナーだし旅の途中で出会うクラブで知り合ったミリーはレニー・クラヴィッツの娘で近年スクリーンで見る機会も増えてきたゾーイ・クラヴィッツでセス・ローゲンとは穴きょうd…
どんと来いフランコ
いやーお世辞にもいつか本当にシャブっちゃう役だけは控えて頂きたい本当によく似合うジェームズ・フランコ!!!今作では「スプリングブレイカーズ」の役柄からそのまま役を抜かずに来たようなこれまたアタマのイカれたサイコ野郎を見事に演じております。そして出てくる皆さんが口を揃えていう
“オトナって、不器用な生き物なんすよ。。。”
生き方下手か!!!そーだよ下手だよ!!!人生なんてそう上手くなんていかねぇんだよおおおおー!!!!となかなか“NOT世渡り上手”なオトナたち。若干ツッコミどころとも取れるストーリー展開もそれはつまり上手くいかなくてもそれを都合のいいように解釈しようとするオトナの弱い部分を見せているのではないか??と考えてみてはいかがでしょう??そんなオトナたちの“背中”を見ながら少しづつオトナへと成長していく少年イライジャ。次第に彼は自分で何が正しくて何がいけないのか“判断”出来るようになるのか!?そんな“ドラマ要素”が実はSFよりもかなり強めに設定された映画、だったんでございます…。
【感想(ネタバレ)】
確かにジミーは悪いヤツにカネを借りたツケで親父の会社の金を強奪しそこへ偶然居合わせた親父を死なせてしまうようなホントにロクでもねぇ兄貴だなーと思って見ていたんですよ!けど善人ではないけれど彼は彼なりに少年期を過ぎた“アフターライフ”をイライジャに教えようとしたり、弟が金欠で買えないスニーカーの代わりに自分のをおさがりしたり、弟イライジャの事をとても大切に想っている良きブラザーなのは紛れもない事実。父親の死を隠そうとした自分の弱さ、ダメさ加減も一応は自覚しているみたいで妙に人間臭い。ココがあるからどーにもこーにも憎めないキャラクターになっていると思うわけなんでありますよ!!(まぁだからと言って弟に強盗させんのは許せんが笑)
死んだ父親も厳しくするにはちゃんと“理由”があるわけで、安易に親のスネカジリムシになろうとしたジミーと対立するのもそりゃオヤジのご意見がごもっともですし、共に逃げてくるミリーもイライジャの手にある根性焼きみたいな傷跡を見て同じく幼少期に親から虐待を受けていた自分と重ね合わせてイライジャの事を理解してくれる優しいおねえs…
え、未来少年コナンくん?
“ラスト5分全てがフリーズする新感覚”って一瞬ダフトパンクかと思った謎の2人組のヘルメットからキルモンガーがコニチワーするあのシーンの事ですか?いやいやジョーダンはマイケルと顔だけにしろよ確かに別の意味でビックリしましたマイケル・B・ジョーダン??って思ったら本作で製作総指揮をやってたんですねー。まぁ実は彼は“選ばれし存在だった”というわりかし定番ネタっちゃあ定番ネタでしたねアンダーソンくn……ストーリー自体もわりかしあるあるネタで明らかに“ネタ”だよなベイビィーッ!!っていう警察署襲撃シーンとか……いやでもいくらなんでも無計画過ぎるでしょフランコさん!?彼の最期は……無念!!(笑)
劇中BGMがこれまた心地よくってですねー、スコットランドのロックバンド“モグワイ”というアーティストが楽曲提供しているらしいのですがちょっと気になったので本作のエンドロール曲を貼っていきますね〜
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