top of page

GODZILLA ゴジラ(2014)


【原題】GODZILLA

【監督】ギャレス・エドワーズ

【出演】アーロン・テイラー=ジョンソン エリザベス・オルセン ブライアン・クランストンほか

【あらすじ】

1999年、日本。原子力発電所で働くジョー(ブライアン・クランストン)は、突如として発生した異様な振動に危険を感じて運転停止を決意。だが、振動は激しさを増して発電所は崩壊し、一緒に働いていた妻サンドラ(ジュリエット・ビノシュ)を亡くしてしまう。それから15年後、アメリカ軍爆発物処理班の隊員である、ジョーの息子フォード(アーロン・テイラー=ジョンソン)は、日本で暮らす父を訪ねる。原発崩壊事故の原因を調べようと侵入禁止区域に足を踏み入れた二人は、そこで思いも寄らぬ光景を目にする。(Yahoo!映画より)


 

【感想】





『もう“やっぱりマグロ食ってるようなのはダメだな”なんてぇ〜♪言わないよぜぇたいぃ〜♪』








どーもどーも、オールマイティ5月病のらーちゃえだまめでございます。。。。。



今月末に公開される新作に乗じて只今Huluで配信中であります2014年、“リヴート版”GOD……ZILLA!!!



はいデマシタ文字通りの“神映画”でございますー私もう何回見ているのでしょうか、“神”映画と言っても“神”の出る映画という意味でござます。当時劇場で私の前の席だったでしょうかね、お喋りしながらポップコーンをムートーみたいにボリボリ食い漁るカッポォ達を


















“雄叫び”で“黙らせた”「神」映画。







人物描写がイマイチだとかダラダラかったるいシーンが多いとか「怪獣バトル」を期待して観に行くと肩抜かしを食らうだとか……勿論認めます。ですが私はそれでも本作の「ゴジラ」を“神”として“神”至らしめたギャレス・エドワーズ監督の“才”を、私は認めざるを得ないということを今日は言いたいのであります。そもそもゴジラにオリキャラの“対戦相手”を出す必要性は_?などという意見もあるかと思いますが、これには私は「大アリストテレス」と言いたいのです。それは“怪獣バトル”を見たいから、ではございません














「破壊神」ゴジラとの完全なる「対比」






させる上で無くてはならない存在だからです。対戦相手の“ムートー”は太古の時代より生息していた“巨大な生物”であり、卵から孵化、大小異なるオスとメスの存在、オスはメスの腹の中にいる卵のため原子力爆弾(?)をエサとして探し、メスはサンフランシスコ市街に大きな巣を作り……要はスズメですよこれ(何故スズメ?笑)ただただ“大きくなった”そこら辺にいるスズメとやってることほぼ変わんねーじゃねえか!?ムートーは人類なんてどーでもいいのです!!ただ地上で“繁殖”出来ればそれでいい彼らの行動原理は全て「本能」のみ。それに対してゴジラはどうでしょう?



なぜムートー達と戦うのか?エサのため?人類に遠隔操作されたから?いいえ違います「親の仇」だからですよ(あるいは人類の為とも見れるが不確実なので考慮しない)あるいは“地球のため”かもしれません。地球に君臨する“神”としての「使命」なのかも__



いずれにしろゴジラの行動原理は全く生物的とは言えない、つまりゴジラは“生物”ではない、ということなのです。つまりは“神”。よってムートーと対比させることで、ゴジラという存在がいかに“生物”ではなく、“破壊神”として地球に君臨しているのか、コレなんですよ私が雄叫びをあげたいのは!!笑この「見せ方」が、ギャレス・エドワーズがある意味最も“得意”とする分野なのではないか。私は本作でその“可能性”を感じ、そして次回作「ローグワン」の“ダースベイダー”を見てそれが“確信”へと変わりました。この監督は何かとてつもなく強い、人類には到底勝ち目のない“驚異的な存在”を描くのが本当に上手すぎる。ちなみにローランド・エメリッヒ版の「GODZILLA」は完全にムートーと同じ“前者”でした。ただ巨大化したイグアナですからね笑



劇中ムートーとゴジラの登場するシーンでの、逃げ惑う市民などの人間の「リアクションの違い」を是非とも意識して見るのはいかがでしょう。炎が上がりムートーが出るシーンでは皆ワーキャー叫びまくります。ではゴジラの時はどうでしょう。ビルの屋上から“巨大なヒレ”に向かって赤い照明弾を放つ軍隊、空港に閉じ込められた人々、児童バスの中から覗き込む子供たち


















みんな“黙る”のです






そう、人間って“本当に凄いものを見た”時って、リアクションすら出来なくなる。ゴジラがまさにそうなのです。私も劇場で見て、“初登場シーン”で「ジュラシックパーク」のTレックスの雄叫びを凌駕する“あの雄叫び”を聞いた時、開いた口が塞がりませんでした。なんて“破壊力”なんだ、と。恐るべし“ゴジラ映画”……



また先程言及した、ムートーの描き方も、彼のデビュー作「モンスターズ」と類似している点が多いと思います。あの作品は地球外からやってきた“生命体”が、地球にやってきたから、人類が戦争をはじめて世界が崩壊してしまった、しかしその生命体は、人類をエサにしているわけではなく、地球に降り立って“ただ繁殖活動がしたい”だけだった___地球外生命体を“理由”に戦争を始めた人類、「一体どちらが“モンスターズ”なのか」という事を描いた“社会派”映画でもあります。人類にとっては生命を脅かす“生命体”、ただしそれは人類の“中”だけの話なのでは?「モンスターズ」では、地球外生命体は人類には害でも、地球の“環境には全くの無害”だった、というオマケつき。ムートーにも実は同様の事が言えるのではないでしょうか。(…まあしかし共存の道はないだろうがw)



ここまでキャストに一切触れないのもアレなので一応触れておくと筋肉モリモリのマッチョマン化した「キック・アス」のアーロン・テイラー=ジョンソンとエリザベス・オルセンと言えば「エイジ・オブ・オルトロン」でも共演した、最強の姉弟こと今回は“最強の夫婦”ということで、お二人さんとも“かなりのピンチ”をゴジラに救われております(笑)



若干“地蔵化”していて思ったほど口数が少ない世界のケン・ワタナベは次回作「キング・オブ・モンスターズ」にも出演。予告を見る限りだと……お、おいそんなゴジラに近づいちゃって大丈夫なn



その次回作にてようやく“GODZILLA”のほかに“MOTHRA”、“RADON”、“GHIDORAH”と御三家もハリウッド化することに成功、監督は“キング”ギャレスから「X−MEN2」などの脚本を担当、ブライアン・シンガー監督とタッグを組んできたマイケル・ドハティ監督へバトンタッチされましたが、彼は日本では何故劇場公開されなかったのか理解できない「クランプス 魔物の儀式」という怪物ホラー(「ヘレディタリー」の“猛烈爆裂母ちゃん”主演)映画を手がけた人で、人選的には全く的外れでもないような気がしますし、正直な所予告編に出た「ストレンジャーシングス」のミリー・ボビー・ブラウンと“いい勝負”なんじゃないかとか、一体全体どんな仕上がりになっているか、来週までヒジョーに気になる所ではございますねッ!!







…と言うわけで皆さん。来週は5時退社で“ゴジ”りましょう(笑)


Comments


bottom of page