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CLIMAX クライマックス(2018)


【原題】Climax

【監督】ギャスパー・ノエ

【出演】ソフィア・ブテラ キディ・スマイル ローマン・ギレルミックほか

【あらすじ】

1996年のある日、著名な振付師によって、人里離れた建物に22人のダンサーが集められる。建物には電話がなく、携帯電話の電波も届かず、外は雪で覆われていた。最終リハーサルを終えたダンサーたちは、パーティーを開いて大量のサングリアを浴びるように飲む。しかし、何者かがサングリアにドラッグを入れたため、ダンサーたちは次々とわれを忘れた状態になる。(Yahoo!映画より)




 
【感想】

『考えるな、踊れ(?)』

 




どーもどーも、昨晩酔っ払ったサラリーマンが泣きながら叫んでいてデジャヴだと思いましたラーチャえだまめです!!金曜の夜ですし……彼にとっては、きっと心なしか感情の“クライマックス”シリーズだったのかもしれません……と言いましたが普通に迷惑なのでやめて頂きたい今日はこんな映画を観たんですねー【CLIMAX クライマックス】!!



えー“挑戦的”と“不条理さ”でラース・フォン・トリアーとギャスパー・ノエがいい勝負ってわかる?(笑)「アレックス」「LOVE 3D」など“問題作”と名だたる作品を世に生み出してきた見た目は酒飲みのイイおやっさんっぽいギャスパー・ノエ監督の新作ですねー。彼の作品はそこまで観てなくて別に監督のファンでもないのですが今回「ザ・マミー」で世界一“可愛いミイラ女”の称号を不覚にも受賞したか定かではありませんが「キングスマン」で女優デビューもしたダンサーのソフィア・ブテラで出ているということで!!本作はベルギーとフランスの合作でありまして計22人のダンサーが出てくるのですがその中に一人混じって……えソフィアさんフランス人だったの?「ザ・マミー」では流暢な古代語を披露してくれましたがハリウッド作では聞けない彼女のフランス語もまた新鮮でありますね〜!



そうそう、そんなフランスは世界でも屈指のダンス大国らしく、国がダンサー育成をしているんだと!!フランスには凄腕のダンサーが沢山!!だからアメリカのダンサーなんぞク◯だ!!くらいにまでOPのビデオインタビューに答えるダンサーたち。他にもドラッグ経験、何故踊るのか?“踊りとは?”など様々な質問に一人ひとり答えていくシーンが5分くらい続きます。ちなみにそのビデオを部屋のTVで見ているのでしょうか、TVの横には積み上げられた沢山の本やらビデオが……あこれちなみに1996年が舞台である“実際に起こった事件”をモチーフにしているんだとか……



そりゃダンサーがいっぱい出てくる映画ですからねッ!当然“ダンス”がメインじゃいですか?観終わったらアレですよ



















とりあえずリポD全員分差し入れしたい気分






お、おおおおおおおおおお疲れッシタぁぁぁぁぁぁぁー!!!!!!とまずは特大拍手したい気分ですね!!いやーすごいのなんのダンスシーン!!!もう一体全体“彼らのスタミナ事情はどうなっているのか”人里離れたダンススタジオ内で流れるダフト・パンクなどが手がける爆音BGMと共にノーカットの誤魔化しようのないダンスがまずとんでもなくえげつない程に見事。全員プロ!!!全員ウマ過ぎ!!!ついでにキッズもウマ過ぎ!!?お手々パタパタしながら“ウサギ飛びの超派生技”みたいなクソ疲れそうなダンスから「アナタ全身骨抜いたんですか?」と疑いたくなるような超軟体技までなんともお口でご説明するのも難解過ぎる真似することなど到底不可能に近い“人間離れ”したダンス!!!これがプロのなせる技なのか……!?当然ソフィアもタバコ吸う姿からもうかっこいいキレッキレの超絶ダンスを存分に披露しております!



と思ったら今度はどこぞの誰かがサングリアに“LSD”っていう幻覚とか見えちゃう超絶ヤベえ麻薬を混入させちゃうもんだからそりゃあんだけクルクル回ってたらクスリも回るでしょうよおおおー!!!!!あーあ始まっちゃったよ
















THE“地獄絵図”





特にソフィアが薬で徐々にブッとび世界一周しちゅうサマはマジで恐ろしかった。。。。えてか皆さんトリップの演技も凄くね?ダンサーはソフィア以外全員演技未経験なのですが「表現者」という意味でそれを全く感じさせない演技力には驚かされましたねぇ〜。理性が崩壊する者、暴力的になる者、立ったまま失禁する者……そして突然スクワットする武田真治になる者までスタジオ内は“猛獣の檻”の如くもう誰も歯止めロドリゲスする者もいない…。特に人間の本来垣間見ることのない“キチャナイ裏側”がクスリで劇的に開放されてしまう恐ろしさ、そしてその結果起こる目を背けたくなるような“不条理な展開”は気分を害する恐れを充分含んでおり……て監督のファンならもう周知の事実かな?w



まぁ一度もやりたいとは思っていませんでしたがコレを観るとさらにやりたいとは絶対に思えなくなる













「クスリってマジで怖ぇ。」





薬剤師の母に風邪引いたら適当に机の上にあるクスリ飲みなさいと一度だけ言われて人間性を疑った時もありましたがいやマジでポリ公の講師呼んで特別授業するより中高生の授業でコレ流したらバツグンの効果よ?そしてカメラも固定から手持ちカメラにシフトしたり徐々に反転したりして見ているコッチも同様にトリップしたような気分にさせてくr……オエッ「アレックス」もそうだったけど、え何これギャスパー仕様なの?字幕まで反転させちゃあ読めねえわ!!!(笑)



そしてあーひつこい!!とにかくひつこい!!もういいよ!!!もう見せなくてもいいよーーー!!!と延々と映し出される地獄。永遠に流れ続ける音楽と共にまるで永遠にクスリにどっぷり浸かり続けてしまうんじゃないか…?即効性があってもなかなか引かない麻薬の“終わらない恐怖”この嫌悪感を抱く“しつこさ”というのが今作の最大の評価の別れ道、いやギャスパー・ノエ監督作品の最大の“好み”の別れ道でしょう。クスリの怖さ、だけではおそらく作者の意図はないであろう先に言った反転する映像、グチャグチャになったクレジットの順番など特徴的なシーンが多いです。個人的には2人組の黒人ダンサーがサングリア片手に女性の“扱い方”についてのドイヒートークをしているのにそれがくだらねえ下ネタで盛り上がる性を覚えたての中2みたいに見えてブラックコメディな要素もあったり。



でもぶっちゃけ「意味わかんねぇ」が本音なので満点には出来ませんでしたが、、、、、本作の海外での評判はいいらしく「これがギャスパー・ノエだ!!」と彼の“世界観”にはどっぷりトリップ出来る作品なのかな?そこまで詳しくない新参者が見ると意味不明だと感じるのはある意味健全な証?(笑)まぁそれがこの監督の“味”とあらば……ほら俺マンピー嫌いじゃん?(知るかボケ)








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