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2067(2020)


【原題】2067

【監督】セス・ラーニー

【出演】コディ・スミット=マクフィー ライアン・クワンテン デボラ・メイルマンほか

【あらすじ】

2067年。地球の酸素が急激に減少し、動植物などが死に、謎のウィルスが蔓延。人類は危機的な状態に陥っていた。屋外では人工酸素マスクを通した呼吸しかできず、人工酸素を供給するクロニコープ社が世界を支配していた。先端科学研究所を持つクロニコープ社は、ある日、407年後の未来からあるメッセージを受信する。それは「イーサンを未来に送れ」という内容だった。イーサンはクロニコープ社からの命を受け、またウイルスに侵された妻の命を救うため、407年後の未来へタイムトラベルする。


 
【感想】

『屍になってもマスクを外せないこんな世の中じゃポイズン』

 





どーもどーも先日ネットニュースで千鳥のノブと検索したら次に出たのが「ドアノブの交換方法」という記事でしたラーチャえだまめです。というわけで早速ではございますが本日もコチラの映画を拝見させて頂きました



【2067】…!!!2021のオリンピックでさえどうなるのかわからないこのご時世に!?西暦2067、人類は急激な酸素不足に陥っていた!?……先日ゲオで専攻レンタルされたコチラの作品、オーストラリア製のSFタイムトラベルものでしょうか?「スターゲイト」に出てきそうなデカい近未来へ通じるゲートをくぐって人類を滅亡の危機から救え!!……「12モンキーズ」の逆パターンみたいな、なかなか壮大なそしてコケそうな予感しかない



しかしなにやら「Xメン」シリーズでVFXを担当したスタッフが今回携わっているということで、、、、いやーSFはCGがお吸い物より肝中の肝ですからねぇ〜、さらにその縁なのか主演を張るのが「ぼくのエリ」のハリウッドリメイク版「モールス」や「お猿さんの惑星ライジング」などで子役としてのキャリアをスタートしその後「Xメン」シリーズで何故か全身青塗りになってしまったコディ・スミット=マクフィー……まぁ元々テレポートは得意な俳優ではありますが





 

ハリウッド並のVFX×タイムパラドックス発生!?





何の因果か動植物は死滅し地球上の酸素は急激に減少、さらに謎のウイルスの蔓延というダブルパンチにより世界は完全に崩壊し、人間は酸素マスクなしで生活することが出来い世界へと変貌しておりました。そんな中人工的に酸素を作り出す白髪があまり似合わない女シャッチョサンが経営する巨大企業クロニコープ社が酸素を独占、半ば企業による独裁国家が爆誕しまっていたんですね。街なかではそれに反発する過激派や“マスク=命”の奪い合いが勃発し乾燥肌より荒れた世界になっておりました。まぁ酸素不足とウイルスは両方必要だったのでしょうか



そんな世界に生まれてしまった科学者の父を持つ主人公イーサン・ホワイトは現在美しい妻と二人暮らし、クロニコープ社でエンジニアとして働く若き青年。幼い頃に科学者の父に「プレゼントだよ〜」とブラックボックスを渡されその中に手を突っ込んだら真実の口も絶句する謎の光るブレスレットを流血しながら腕にはめ込まれてしまうというホロ苦エピソードのある彼が、ある日会社のシャッチョサンから“ご指名”を頂き会社が極秘で進めていた「ゲート」の研究、さらにまだ青いピルも飲んでないのに「アナタが世界を救う救世主よ」と突然すぎる宣告をされてしまう。はぁ〜?ンなソンゲバソナ急に救世主だなんて言われても信じられるわけねぇーだろ!!!










































ご指名入りましたぁー








“407年後の世界”へ通じるゲートからイーサンをコッチに送ってくれとウーバーイーツ並に注文されてしまったイーサン!?未来からメッセージを受け取ったということは?少なくとも407年後の世界にはまだ人類は存続している??そしてなぜ未来人はイーサンを欲しているのか!?謎が深まる中このまま今の世界にい続けても病弱の妻はおろか世界を救うことだって到底出来やしないと悟ったイーサンは“帰る方法すらない”ゲートの中に入りとにかく“人類を救う治療薬”やらそのヒントでも手に入りゃなんだっていいからはよ行けとか急かされながらいざ407年後の世界へタイムスリップ……



タイムトラベルものというのは実に作り手を悩ませるといいますか骨の折れる“辻褄わせ”があるわけなんですが、イーサンがタイムスリップしたのは木々が生い茂るジャングルと化した世界で地球から酸素が蘇っていたのは嬉しいけども代わりに“文明が滅んだ”世界でした。そしてイーサンは白骨化した“もうひとりの自分の死体”を発見してしまうのです。これは本当に自分なのか?過去にも“何度も”タイムスリップを繰り返していたというのかぁー!?時空を超越した代償はいつだってそう“パラドックス問題”が今回またしても勃発してしまうんですねー。その伏線回収を楽しみにしながらずっと見ておりました





 

派手さ控えめSFד刻は有限なり”





途中からイーサンの“マブダチ”もゲートを通ってナゼダカ上空から飛来しちゃいまして、そこから二人三脚でなんとか“ワクチン”を探すのかと思いきや























感傷に浸ってないではよう動いて下さいねー








とにかくイーサンがモタモタすぎてあと4時間で核爆発起きるっちゅうのになーにチンタラ悲壮感に浸ってんだよボ◯エエエエエエ!!!とツッコミを入れながらそれでも何度も父との回想シーンを“実に感動的に”見せつけてくる……予算の都合なのかジャングルの如く生い茂らせた若干小規模なセットとその背景はすべてフルCGという世界観の中ドラマパートが若干多い仕様となっております。まぁイーサンのマインドの葛藤だったりそーゆーのを描きたかったのかなーとは思いましたが、あまり派手なシーンもなく地味ヘンドリックスなSF映画、と言ったところでしょうか



ラストは“なんちゃって「インターステラー」”ですか?最後まで過去にメッセージを送る意味があんまりわかりませんでしたねぇ…。一応過去との辻褄合わときゃ安心だべってこと?“ノットハリウッド”作ながらハリウッド並の映像美で世界観は充分作られていると思いましたね。タイムトラベルものとしてはまぁ……あまり過度な期待こそしなければ暇つぶしにはどんと来いな作品かもしれません。





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