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ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE(2023)


【原題】Mission: Impossible – Dead Reckoning Part One

【監督】クリストファー・マッカリー

【出演】 トム・クルーズ ヘイリー・アトウェル ヴィング・レイムスほか

【あらすじ】

IMFのエージェント、イーサン・ハントに、新たなミッションが課される。それは、全人類を脅かす新兵器を悪の手に渡る前に見つけ出すというものだった。しかし、そんなイーサンに、IMF所属以前の彼の過去を知るある男が迫り、世界各地で命を懸けた攻防を繰り広げることになる。今回のミッションはいかなる犠牲を払ってでも達成せねばならず、イーサンは仲間のためにも決断を迫られることになる。(映画.COMより)




 
【感想(ネタバレなし)】

『常人「いや絶対無理だろ」 超人「ハイハイあの辺ね」』

 




「有給消化で使い道を教えたら有給にならないだろ」どーもラーチャえだまめです。早速ですが本日はコチラの映画を拝見させて頂きました



【ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE】!!!!今やジェームズボンドと肩を並べるスパイと言ったら“イーサン・ハント”の大人気スパイ映画もシリーズ第7作となった今、いつしかイーサン演じる“トム・クルーズの鳥人間コンテスト”ばりに回を追う毎に“人間離れしたアクション”を披露し続ける姿に、人は彼をいつしかアイキャン・ドゥー・イット・トムと呼ぶようn



いやー私「3」までは順調に追っていたのですが途中から観るの辞めちゃったんですよねぇ。でも毎回劇場に行く度に最新作の“あんな予告”見せられちゃあ観に行くしかねえだろということで今日この日の為に1作目からシリーズを総復習しての参戦です。



これまでのシリーズと言えば、記念すべき初っ端から「組織の裏切り者&仲間殺しの汚名を着せられる」運の無さをも気合と根性と体幹の良さで見事捻じ曲げた「ミッション:インポッシブル」、15秒に一回ウザい笑顔とサラサラヘヤーを撒き散らしたアジアンカンフーはとポッポジェネレーション「M:I-2」、スパイの新妻は荷が重すぎる&結局ラビットフットって何やねん「M:i:III」ときて「新生チーム・ハント」が結集してディズニー映画のノリでレア・セドゥがビルからお陀仏「ゴースト・プロトコル」、OPでいきなり飛行機に張り付いて絞殺されるならレベッカ・ファーガソンの太ももでお願いします&悪魔のクルーネックとMI6の面目丸潰れな「ローグ・ネイション」、“いいとこなし”のスーパーマンに足を骨折しても撮影続行&ライブでダンボール使えないから溶接の免許とってパフォーマンスしたゴールデンボンバーも真っ青な「ヘリコプターを操縦したいからライセンス取った」「フォールアウト」ときて……さあさあ7作目の“推測航法”(デッドレコニング)とは一体…??詳しいストーリーには触れませんが、ただ今回イーサンの前に立ちふさがる“敵”というのが、なんといいますかイーサン=トム・クルーズが長年“完全実物主義”にこだわってきた背景にあるグリーンバックでアクションの全てが事足りてしまう実態、サブスクの普及により激減する劇場入場者にお手軽感が増した一方“小さな画面”で映画を観る習慣が広がりを見せている昨今の映画事情“自体”なのではないか??そして時代の変化“デジタル化”の波に映画産業が舵を取られてはならぬ、とただ一人立ち上がりしあのスピルバーグからも映画産業の“命運”を託された映画界のスーパーヒーローがついにコレと直接対決を果たす













トム・クルーズVS“デジタル”






の構図に見えて仕方がないといいますか





 




毎度IMFからの指令→5秒後に爆破→本編の流れは1作目から唯一守られているルールですが今回イーサンが挑むは“史上最大の脅威”×替え玉なしの“最高難易度のスタント”×イーサンがIMFに入社する“きっかけ”を作った“因縁の敵”とのバトルなどなど……全てが“シリーズ最大級”。相変わらずライフがいくつあっても足りない“絶体絶命”すぎる展開、空港の屋上だろうがどこだろうが“歩けそうなら”どこだってトムのランニングコースだし、御年61際が崖からバイクで飛び落ちるとか奇跡体験アンビリバボーすぎて観客もトムがバイクに乗って登場すりゃあ「お、いよいよあのシーンが来るぞ!」って身を乗り出して待ち侘びてしまう。今作は劇場予告等で予めメイキングシーンを観る機会が多かったので、いかに極限までCG等“誤魔化し”を排除した大変なアクションだったかを知った上で完成した映像を観ることで、我々視聴者サイドもまるで撮影スタッフと同じ作り手の気持ちでトムの有志を拝むことができるという、もはや“ドキュメンタリー”を観ている気分になりました。



そのアクションだけでも120点の価値は大いにあると言っていいのですが、いつからこのシリーズは「トム・クルーズの曲芸映画」になったのでしょうか?



思い返せばなんだかんだ言って1作目が「一番読めない」展開で、まさに「信用できるのは己のみ」の孤立無援状態を自身の才能で華麗に欺いていくイーサンがめちゃくちゃカッコ良かったし、サスペンスの鬼才デ・パルマ監督の腕前が光る作品でした。続く2作目は180度違う女ったらしでやたら白いハトは飛びまくるわスローモー連発に何故か互いにバイクから飛び降りて空中で抱き合って最後は砂浜でアチョー!という完全に「ジョン・ウー色」にがっつり侵食されシリーズ随一の異色作ながら、こちらもズバ抜けて監督色の強い作品。3作目はこれまで「スーパー8」でスピルバーグをコピーして「SW」でジョージ・ルーカスのコピーをしてみせた才能はあれど、周りの空気を読んでばかりで自己主張に乏しいJJエイブラムズ作の中で、内容そして画面が「とにかく暗い」でも実はコレが一番JJっぽさなのではないか?とも思えるし、「レミーのおいしいレストラン」のブラッド・バードが手掛けた4作目はバード監督が実写初監督ゆえに全体的にチグハグ感は歪めないものの、ディズニー監督らしい「コミカル」演出に長け、まとまりのない凸凹チームが徐々に一致団結していく様は見ていて気持ちが良いものでした。そして今作で3作シリーズを手掛けたクリストファー・マッカリー監督。個人的に彼のフィルモグラフィーは殆ど未見なので彼の「色」は本シリーズでのみの比較ですが「ローグ・ネイション」からシリーズに「華やかさ」がアップしたような気がします。例えば毎回様々な国を飛び回るのがシリーズ恒例ですが、空撮から入る物語の舞台紹介のその何気ない空撮がまず美しく、ビジュアルセンスはピカイチだと思いますね。そこにドタバタな激しいアクションシーンが加わったとしても、そのアクションすら「美しく」なってしまう。これがマッカリー監督の「色」。トムはもうじき終焉に向かう長寿シリーズを壮大に華やかに飾って終わらせたい、という想いがあったとすれば、まさにマッカリー監督に白羽の矢が立ったのも納得できる。



反面ストーリーがなぁ……シリーズを重ねるごとに相関図が複雑、というより「内容の無さを誤魔化してる感」が歪めないというか。「ローグ・ネイション」ぐらいからヘンリー・カヴィルがただの堅物きんにくん止まりにしていれば良いものを切れ者キャラを後付けして黒幕に仕立て上げても、その前のパラグライダーのアホさ加減を見ているからどうも頭がいいように見えないという異常事態でしたが、今回初代に登場したキトリッジが27年ぶりに再登場というビッグサプライズも彼の役がそれほど良いものではなく、1作目のキャスト登場=初代とストーリーが絡むとかオマージュとかを指しているわけでもないので正直「なんで出た?」感の方が勝ってしまいました。



今作から新登場のキャラクターも回を負うごとに味気なさが目立つというかヒロイン枠「キャプテンアメリカ」「エージェント・カーター」のヘイリー・アトウェル演じるグレースは「新顔」にしてはもう少しフレッシュで若いキャストの方が役に合ったのではとも思えてしまう。正直もうイーサンに“ボンドガール”的なヒロインとのロマンスはちょっと……股の下も現役バリバ



代わりに娘ほど年の離れた親子みたいなコンビの画の方が新鮮(「インディ」じゃないけど)後継者ってわけじゃないけど女版イーサンみたいなバリバリに動ける体操選手とかどうよ?イーサンの因縁の敵もある意味シリーズで一番「最重要悪役」のはずなのに、これまで一度もその存在を匂わせることなく今作でいきなりポッと出てきた感じがどうもね〜。因縁の相手は既に前作のショーン・ハリス演じたソロモン・レーンに軍配が上がるし、彼以上の存在感は欲しかった。「ガーディアンズ」のポム・クレメンティエフ演じる暗殺者も中の人の好感度が邪魔したのか悪役になりきれない感がはっきりしないし



逆にシリーズ全てに登場するヴィング・レイムス演じるルーサーと「MI3」の終盤で突然仲間になってしかもクライマックスの美味しい所だけ持っていった誰だこのよく喋るモブは……が後にルーサーからイーサンの“相棒枠”をもかっさらうサイモン・ペッグ演じベンジーのいる安心感、相変わらず“自由人すぎる”神出鬼没のレベッカ・ファーガソン演じるイルサ等、トムのサポートキャラたちの活躍は今作も安定しております。「PART2」の次回作でホントにシリーズ終了するのかさえ怪しい、なんだかんだ言いましたがまだまだ生涯現役でアクションしまくる気満々なんじゃないかとも思えてしまうトムの“生のアクション”がスクリーンで拝めるだけで満足しちゃうんですけどね?次回作は宇宙でしたっけ?いやぁーもうギネスに載るんじゃないでs…

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