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ブラック・フォン(2022)

更新日:2024年9月20日


【原題】The Black Phone

【監督】スコット・デリクソン

【出演】イーサン・ホーク メイソン・テムズ マデリーン・マックグロウほか

【あらすじ】

コロラド州デンバー北部のとある町で、子どもの連続失踪事件が起きていた。気が小さい少年フィニーは、ある日の学校の帰り道、マジシャンだという男に「手品を見せてあげる」と声をかけられ、そのまま誘拐されてしまう。気が付くと地下室に閉じ込められており、そこには鍵のかかった扉と鉄格子の窓、そして断線した黒電話があった。すると突然、フィニーの前で断線しているはずの黒電話が鳴り響く。一方、行方不明になった兄フィニーを捜す妹グウェンは、兄の失踪に関する不思議な夢を見る。(映画.COMより)





 
【感想(ネタバレなし)】

『パァ〜!!デタぁ!!!』

 




どーもどーも自宅Wi-Fiの調子が悪くてストレンジャーシングスが開始10分で止まるイライラで胃に穴が空きそうな人こんばんわ〜。またまたお久ブリーフに浮上……いやーそんなことより本日はコチラの映画を拝見させて頂きました



【ブラック・フォン】!!!いやこの間のau大規模障害で人生ではじめて公衆電話を使ったよ、て方も多いって聞きましたねかくいう私も昔親から貰ったダイハード2のテレカをいつ使おうか考えt……だいぶ話が反れましたいやーこれ気になってたんですよ。製作は我らがオージービーフ100%と偽って人肉を提供してる世界人肉加工工場ブラムハウス(最近OPロゴがカッコよくなった?)監督は「エミリーリーズ」「フッテージ」のホラー名手スコット・デリクソン……と言うことは?最近同じくホラー映画の“ドン”小西氏にバトンが渡された「マルチバースオブ〜」でMCUファンが慣れないホラー映画の“洗礼”を受けてしまったことでスタジオ随一の賛否両論映画と化してしまったパート2とは反対にC・ノーランも度肝を抜く映像革命で地球、、、いや観客を“静止”させずに見事大ヒットを記録した前作「ドクター・ストレンジ」の監督、と言ったら「おお!!」と興味を抱いて劇場に足を運んだ方も少しはいるかもしれません??いやしかし昨今の「マスクを被った殺人鬼が出るだけで逆にシラケる問題」は言うまでもなく??アメリカンでは殺人鬼=マスクはそこらへんのフリーWi-Fiより容易に繋がる発想でだからこそ令和になった今でも新種のキラーマスクが次々と爆誕しているわけでありますが……



主演は「フッテージ」でもデリクソン監督とタッグを組んだことのある最近娘さんが裏世界に行ってしまったとかいないとかロン毛姿にケビン・ベーコン!!と指をさしたらこの世の天秤にかけられるイーサン・ホーク。そのイーサンが不気味なセールスマンもビックリな“笑うマスク”を被ったデカデカと写るポスター。このマスクを制作したのはロメロの「ゾンビ」でメイクアップを担当した巨匠トム・サヴィーニ。どうですか皆さん。怖いですか?「怖い!」と言う方もいるでしょう。いやつい最近も「パージ」っていう(これもまたイーサン主演だった)マスクキラー映画を見たせいか私は「この手のマスクがもう“見飽きた”」これが本音です。どうせこのマスク姿のイーサンが猟奇的な殺人か“スーパーナチュラル”なパワーでもってスクリーンで大暴れでもしれくれるのか?……なーんてね。いや、さっき気になってるって言いましたけど、あのデリクソン監督が“「ストレンジ大先生2」を蹴ってまでしてコッチを選んだ”とかいないとか?そんなにB級ホラー映画が好きになったのかデリクソン……。



という意味での興味、だったわけなんですが………とここまで長ったらしい長文に付き合って頂きありがとうございました、ここまでが全て“添削文”です














確実に今年度の“ダークホース”ならぬ「ブラック」ホース映画だった件






 





いやーこれは面白い!!やられましたねぇ〜!!“予想を裏切るいい方向”へと物語が進んでいく本作はあのホラーブック界のスティーブ・ジョブズことスティーヴン・キングの息子で自身も小説家として活動し過去ダニエルラドクリフに角を生やした原作者でもあるジョー・ヒルの「黒電話」という短編が原作らしい。いや未読ですがこれだけは言える。偉大なる親父のDNAを受け継いだ小説なんだろうと。つまりまず“「ストーリー」が大前提的に面白い。”そしてデリクソン監督の長年の経験より蓄積されし黒光りした“匠なワザ”「演出」がこれまたX-GUNに効果を発揮して、要はこの2つが見事なまでに調合、融合を果たしサイコーにエキサイティング(?)なホラー映画を生み出した、というワケなんですねぇ〜



これは1978年を生きていた「あの頃」の少年少女たちへ贈る“ジュブナイル映画”か!?ビョルン・アンドレセン似の美しい顔立ちの少年フィニーは学校でいじめっ子たちの標的にされ暴力を受けていた。だが彼には心強い味方たちの存在も。喧嘩上等と不良たちをも拳で黙らせる親友にちょっと口が悪い妹のグウェンだ。そのグウェンもアル中の父親からDVを受けていた。兄妹2人は常に“身近な恐怖”にも互いに支え合いながら生きている、そんな兄妹の日常、キヅナみたいなものが垣間見える“日常”にまず目が行ってしまうというか、思わずホラー映画であることを忘れてしまうようなイッツなぁああないッッッ!!!な青春時代を描いているんですねー。



フィニーが映画オタクで「悪魔のいけにえ」がお気に入り……ってこれデリクソンの幼少期も反映されてるんじゃない?そこに近頃少年ばかりを狙った「誘拐事件」が多発しているウワサを物語にぶっ込んでくることでスリラー感を演出。なんだか1970年代って子どもの誘拐事件とか今よりも多かったのかな?割と“身近な恐怖の対象”としてこの誘拐事件っていうのが街に存在している、そんな印象を受けました。まるで珍しいことではないような、、、、



犯人はいまだ発見されず一人また一人と学校のクラスメートが失踪していく。そしてついにはフィニーの親友までも事件に巻き込まれてしまう。親友をなんとか救いたいフィニー。すると妹グウェンにフィニーはある“頼み事”をする。「ちょっと“アレ”やってくれないかな_?」うまく出来るかわからないと言うグウェン。“アレ”って一体・・・?



なんとグウェンの得意ワザは“祈祷”、あいや“神とシモシモ〜すること”だったのです…!!!いやー私てっきりイーサン・ホークが主役だと思っておりました。いやイカれた誘拐犯役を見事に演じていることは確か、なのですが。本作のプロットは簡単に言うと














連続誘拐犯VS“スーパーナチュラル”な兄妹





いやーこれは「ストシン」「イット」にハマった人ならばまず、間違いなく本作も無限の彼方へ「バズる」と思います!!!本作の主人公、物語を大きく突き動かすのは2人の兄妹。ポリ公や親なんてあてにならねえ大人たちのチカラを借りずに己のチカラだけで脅威に立ち向かおうとする少年少女の物語がメインになってくるんですよね〜。ああ〜これ完全に“ストシン”と同じパターンやぁ〜。ネタバレになるのでこれ以上は言えませんが、もう本当にキッズたちがたくましすぎるのです!!いじめられっ子だったフィニーが、兄貴想いのグウェンが、2人の“チカラ”をフルスロットルさせて誘拐犯に立ち向かう。そして中盤で「あ、そーゆーホラー映画なのね」と言わしめる“ホラー”と言うのは必ずしも……この捻りの効いた展開?う〜んヤミィ〜



そんな兄妹に最大の“試練”が襲いかかる。ついにフィニーまでも誘拐されてしまいます!!どこかの地下シェルターに監禁されたフィニー。グウェンはフィニーを無事救い出すことが出来るのか??そしてフィニーの身にもまた……地下シェルターに設置された1台の“電話線が切れた黒電話”、鳴るはずのないベルが?フィニーの耳にだけ聞こえ始めてた……。“究極の兄妹愛”に涙なしでは見れないかもしれません!!ニンゲンドラマがよく出来たホラー映画はやはり気持ちがいいし安心して見れますね!!!個人的にはフィニーが受話器を持って“闘う練習”をするシーンが……もう“選手とセコンド”なのよ!?バックステップ……なんだっけ、「押して引いて出す!」みたいな……て誰が江頭だよ


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