イン・ザ・トール・グラス -狂気の迷路-(2019)
- ラーチャえだまめ
- 2019年10月12日
- 読了時間: 5分

【原題】In the Tall Grass
【監督】ヴィンチェンゾ・ナタリ
【出演】パトリック・ウィルソン ライズラ・デ・オリヴェイラ ハリソン・ギルバートソンほか
【あらすじ】
カルとベッキーの兄妹は助けを求める少年の声を聞き、背の高い草が生い茂る広大な草むらの中へ。だが、邪悪な力により、2人はあっという間に方角を見失い、離れ離れになってしまう。草むらに閉じ込められた彼らは出口を探すうちに、最大の恐怖は"見つかる"ことだと理解する...。
【感想(ネタバレなし)】

『ジャンプしたらスゲー遠くなってて草』
どーもどーも学生時代数人で友人宅に遊びに行った帰り雨が降ってきたのでみんなダッシュで帰りましたが忘れ物に気づき一度家に戻りひとりで帰ろうとしたら完全に迷子になって団地から1時間出られませんでしたラーチャえだまめです!!そんな方向音痴泣かせの映画がまたしても爆誕してしまいました!?今日残業するかなーしたら時間間に合わないよなー、なんてモタモタ決め兼ねてる内にハナキンの夜「ジョーカー」と「ジョン・ウィック」のJJ兄弟が満席で泣く泣く諦めて帰還してふとNetflixをポチッと開いてみたらいやいやいやまーた我らが“ネトフリ映画”からちゃっかり摩訶不思議ちゃんアドベンチャーな映画がサラーッと公開されちゃってるじゃないのよぉぉぉお!?…と言うわけで今日見たのはコチラ。【イン・ザ・トール・グラス -狂気の迷路-】!!!!
ぜーんぜんノーマークだった映画。ホラー?ミステリー?なになにあのペニーワイズの生みの親、世界のスティーブンキングとその息子で自身も小説家のジョー・ヒルのKK兄弟、あいやKK親子が共作した短編小説の映画化…だと?
ほぉーこれはなかなか興味深いですね〜。キング原作のホラー映画と言ったらもう毎年新作作られてんじゃねえのってくらい今年だけでも「イット」と「ドクター・スリープ」やるでしょう?映画会社もネタに困ったらキング!!みたいな感じになってない?まぁまぁ面白きゃ別にいーですよ!!【イン・ザ・トール・グラス -狂気の迷路-】!!いやースゴイですよ皆さんOPからめちゃくちゃ視力回復しそうな

草
アメリカ映画で実によく見る田園風景を走る世界のマツダ車に乗った一組のカップル。「HEEEEEEEELP!!!!」左手に古い教会が見えてきた辺り、右手にある草むらから突如聞こえる少年の声。妊娠中の彼女は少年を助けるべきだと主張、運転席にいる男(後のシスコンである)は妹の要求に渋々従い2人は車を降りた。そして少年の“声のする方向”を目指し若干広そうな身長の高さくらいまで生えた草むらの中に足を踏み入れていく。。。。。ってここまでアメリカの田舎町にどこにでもある草むらの中に入った“だけ”、ただそこら辺の草むらに侵入しただけですよ?

出られなくなってて草
いやーこのシンプルイズザ草!?ただ生い茂る草むらに入っただけですよ?…まさに“逆アイディア勝負”と言いますかあまりにシンプル過ぎる設定が逆に斬新!?キング作品の“日常”と“非日常”の“境目”が“異次元の入り口”になってる率の高さよ笑もうーアナタたちは一体どこまで地球上を異次元に変えたら気が済むのでしょうか??この出だしから始まるちょっとした“違和感”。ずっと話し続けているのに途中から左右逆に聞こえてくる、ふっと気づくと太陽の位置が変わっている……徐々に「なにかがおかしい」と感じ始める2人。この“ちょっとした変化”に気づいた時にはもう既に遅しヤスシの出口のないトワイライトゾーンに侵入してしまった事を告げる、なんとも摩訶不思議で面白い設定ですね〜!
迷子になるのはカップルだけではございません。次から次へとまるで吸い寄せられるかのように同様に草むらにやってくる人々。その中に…あらやだ「死霊館」で“良きパパ”を演じたパトリック・ウィルソンじゃないですか!!不動産経営する彼もまた草むらの迷い人の一人。ちなみに彼の座右の銘は「プラス思考は売上を上げる」だそうです。

監督は「キューブ」で一躍時の人となったヴィンチェンゾ・ナタリ監督。「スプライス」とか倫理的にどーなのクリーチャー映画など手がけた人でありますがそーいやこの人「ハウンター」でも出口のないループ系映画撮ってんじゃん!!何そんなに出演者閉じ込めたい派なの!?(派ってなんだよ笑)
90分以上も“草”だけの画で映画的に持つのだろうか…?いやいやそれが意外と草だけのシーンで持たせちゃってるんですよ。謎が謎を呼ぶ、中盤から急に“神がかった”世界観になったりぶっちゃけ「結末とかそゆのは視聴者に委ねちゃう系」の映画なのであまりよくわかんないウチに終わってしまう感じもあるのですが、まぁ楽しめるとしたらやっぱり“設定”ですよね!!なんでもないような草むらで体験する異次元世界。まんま「世にも奇妙な〜」のエピソードでありそうな、アレ系が好きな人ならオヌヌメ出来る映画でございますッ!!!
【感想(ネタバレ)】
素手で妻の顔面を……ぶっ潰すースしてしまうロレイン・ウォーレンもビックリなパトリック・ウィルソンのサイコパスっぷりがなかなか良かったですねー。そうそう仕事で溜めた日頃のストレスをそうやって開放して……ぶっ潰すース
草が襲ってくる「パラサイトバイティング」っていうグロ映画くらいしか草映画は……あんまりないですよね。実はOPの兄妹が1回目ではなくて何度も何度も草むらに入っていて……というループものだったのも良かったですねー。ループものって要は何度でも生き返らせれるから意外とヒロインとか主役を一瞬で殺せちゃうから予想外な展開に持っていきやすいんですよね。

ただあのモノリスの出来損ないみたいな巨大な岩の正体は??妊婦さん泣かせなだいたいホラー映画に出てくる妊婦の子供は生贄に捧げられるみたいなお決まり(?)の展開。地面が割れて下から沢山の妊婦さん?達がウジャウジャ……あの岩は生まれたばかりの子どもを欲して草むらは妊婦さんをおびき寄せるためのハエトリグサのようなものだったのでしょうか??途中顔面が草ってる原住民的なのも出てきて原監督ばりに万歳ー!!!!される演出はなかなか良かっt、、、てやっぱ草。
おそらくあの岩に触った者にはレッドブル1年分より効果抜群な無限のエナジーを得られるのか、サイコパスパパはそのチカラに完全に乗っ取られます。そこにキング特有の「人間の脆さ」だったり黒い部分が浮き彫りになる感じはちゃんとありましたね。
元カレはそれでも「彼女と子どもを救い出す」の想いが勝って最後は自分を犠牲にしてポータル(?)使って子どもを元の世界に戻して……もう意味わかんねーよ誰か説明してくれよぉー!!!!……まぁまぁそう問い詰めてはいけない映画ではありますよねw
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