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インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023)


【原題】Indiana Jones and the Dial of Destiny

【監督】ジェームズ・マンゴールド

【出演】ハリソン・フォード フィービー・ウォーラー=ブリッジ アントニオ・バンデラスほか

【あらすじ】

考古学者で冒険家のインディ・ジョーンズの前にヘレナという女性が現れ、インディが若き日に発見した伝説の秘宝「運命のダイヤル」の話を持ち掛ける。それは人類の歴史を変える力を持つとされる究極の秘宝であり、その「運命のダイヤル」を巡ってインディは、因縁の宿敵である元ナチスの科学者フォラーを相手に、全世界を股にかけた争奪戦を繰り広げることとなる。(映画.COMより)





 
【感想(ネタバレなし)】

『まさかの「トイ・ストーリー4」の悪夢再び?』

 



どーもどーもラーチャえだまめです。早速ですが本日はコチラの映画を拝見させて頂きました



【インディ・ジョーンズと運命のダイヤル】!!!いよぉオーーー!!!!ついに先日公開となりました「アドベンジャー映画の“金字塔”」誰もが知る“ハットを被り革ジャケットにムチを持った冒険家”のシルエット、誰もが知るテーマソング、そして誰もが心踊る興奮と感動……42、42年間ですよ!?人々を魅了し続けてきた冒険活劇、まさか令和5年になってまたスクリーンで拝めてしまうとは……と初代からここまで“SW”と並び「生涯続くシリーズになる」なんて、と考え深く涙ぐむ古参ファンの方も多いのではないでしょうか?しかし問題は“主演俳優の年齢”であります。“2代目は絶対立てない”と自身のアイコンとして御年80歳になっても冒険家“インディアナ・ジョーンズ”を演じると豪語していたハリソン・フォード。インディももう80歳か……流石に飛んだり跳ねたりは出来ないよなぁ……いやそれ以前に撮影中肩を骨折したとか聞いたが大丈夫だったんか…??



そんな気になる最新作の前にシリーズのはじまりは81年、撮影当日にハリソンが体調を崩し面倒なので銃で敵を一発KO&世界で最も「顔を溶かされた悪党」でギネス認定とかないとか記念すべき第1弾「レイダース」にはじまり、調査兵団も度肝を抜く「生きたまま心臓をえぐられる」ホラー描写とシリーズきってのギャグ回の温度差が激しすぎる「魔宮の伝説」、「最後の〜」の副題が何の意味もなさないことが後に証明されてしまった「最後の聖戦」、偶然の産物か千葉のアトラクションと似ているようで似てなくてでも似てるような「クリスタル・スカルの王国」ときて……最新作は“運命のダイヤル”??てかまず“〜と”ってなんかダサくない??今作でついに「シリーズ完結編」と言うことなんですが、配給はディズニーに衣替えするわこれまでシリーズの生みの親であるジョージ・ルーカスはついに製作サイドより降板&スティーブン・スピルバーグが代わりに“製作総指揮”の立場で現場に残ってくれたものの?ついに恐れていた“監督交代”という悲劇…!?けど天下のスピルバーグからバトンを渡されたのが「フォードvsフェラーリ」でアカデミー賞を受賞したジェームズ・マンゴールドだったら??このお方ならまぁなんとかやってくれるだろうと、まだ知らん監督よりは100倍期待できるかも??自身が脚本を書いた「オリバー」からディズニーへの恩義もあってか今回歴史的シリーズのフィナーレに大抜擢された“ジェームズ・マンゴールド版「インディ」”













8割「ジョン・ウィリアムズのスコア」×「咥えタバコのミケルセン」で耐えた映画…?






 





今日はちょっと辛口コメントで失礼致します……



うーんまず第一印象としては限りなく「ソレっぽいインディ」にしてはいるが、やっぱり今作は「“どこか違和感”のあるシリーズ最終章」となってしまったかなー、という印象が残りましたね。別にVFXで進化した画になっているから、というワケじゃないんですよ。現に前作「クリスタル・スカル〜」でもVFXが多様されましたが、あちらの方が「まだ“インディ”してた」という感じ……え、アレよりも酷いの?とこれから目に焼き付ける予定の“「レイダース」が初デート”だった老夫婦に不安を煽る言い方になってしまったかもしれません



否つまらなくはないんですよ?今作でも御年91歳今作で“引退”宣言するもその後“撤回”したことでも話題のジョン・ウィリアムズの神の頂きに達したテーマソングは流れますし、笑いありアクションありそしてロマンあり……そう聞くと“いつもの”インディっぽいですが、どこか違う。まず今作のインディは“過去の栄光”はどこへやらの現在アパートで一人暮らし、バット片手に部屋でドンちゃん騒ぎする隣人に「うるさい!」と怒鳴りつける若者からしたら「老ぼれジジイ」の何者でもない“憧れの”冒険家とは程遠い姿かつ今回「影のある」キャラクターに変貌してしまっているんです。詳細は省きますがこの“老いぼれインディ”がちょっと痛々しく思えてしまったというか、「こんなインディは見たくなかった」と思う方もいるかもしれません。もう少し幸せな余生を送っているかと思いきや現実は辛く……他にも色んな苦悩を抱えているんですよね。



そこへ流石に“孫”くらい歳が離れちゃあ“恋仲”にはならないヒロインとしては“初”のフィービー・ウォーラー=ブリッジ演じるヘレナ・ショーという女性がインディに近づき、インディがかつて“ナチス”から奪い返した“アンティキティラのダイヤル”の秘密を解きに冒険に出かけようと話を持ちかけるのですが____。



このヘレナという“詐欺師”のキャラクターが、どうもインディと噛み合っているようないないような……そもそも歴史的価値のある美品等をバイヤーやそれを悪用する者から守るために博物館に寄贈してきたインディとは真逆の性格のヘレナが何故インディと手を組むのか?後にその背景がわかってくるにはくるのですが、序盤はその違和感がずっと先行してきて2人のコンビにも違和感が……またさらに途中で「魔宮の伝説」のオマージュかテディという少年も加わるのですが














ゴムゴムのぉーッ!!!……窃盗?





いやだって麦わら〜!!!少年なんですもん??彼もまた盗人という?ちなみに“アンティキティラのダイヤル”はwikiにも記載があるくらい有名な“オーパーツ”だそうで?古代ギリシアの数学者アルキメデスがどうのこうの……これ以上はお口チャックノリス



今作がこれまでのシリーズと決定的に違う所、それは「魔宮の伝説」のウィリーしかり「最後の聖戦」のヘンリー・ジョーンズ、「クリスタル・スカル〜」のマットのような「コミカル」なキャラクターの不在、なんじゃないかと。つまり「笑いとユーモアの少なさ」だと思うんですよね。これまで「笑って楽しい冒険劇」だったのが、今作では先に言った暗い背景のインディに明るく光を灯せるだけの“お笑い担当”のようなキャラがいない。ずる賢く知的なヘレナはバカキャラではないし、テディも才能だけ一丁前という感じで……観客を笑わせてくれるキャラクターが今回いない所が“違和感”の正体の一つなのかな、と私は思いました。そしてクライマックスで“最悪な展開”が一瞬脳裏をよぎる















いくら配給がディズニーだからってソレを参考にしちゃうわけ!?





いやーまぁ、結果“安堵する”展開にはなるのですが……これにはマジでちょっと引きましたね、いや偉大なるシリーズになんちゅう泥の塗り方すんだよと……ふぅ。



反対に良かった所も当然あります!!ハリソンの年齢的にアクションが難しいのは、これはもうどうしようもないわけで、故にビークル戦や引きの画が多くはなっておりますが、それでもジェームズ・マンゴールド監督が「ビークル戦なら任せんしゃい」とイワンコフばかりの激しいカーチェイスシーンや、CG技術で“若返ったインディ”の違和感は(暗がりのお陰で?)そこまで違和感ありませんでしたし、顔は若返らせても体は本人が演じたんでしょ?80代になっても老若男女問わず人を惹きつける「永遠のヒーロー」を演じるってホントにすげぇよ。ハリソンにはもう人間国宝上げて下さい!!



人間国宝といえばもう一人












左向いてマッツ、右向いてマッツ





今やスクリーンで見ない日はないデンマークの大泉洋、あいや人間国宝マッツ・ミケルセン。今回元ナチスのロケット科学者で“数学”に取り憑かれたちょっぴりドジっ子?ユルゲン・フォラーという悪役を演じております。過去編にも登場するのですがCGで若返らせたハリソンとは違い荒木飛呂彦も凌駕する特殊効果を使わずメイクだけで若かれし頃を演じてしまう恐ろしさ。いやだって彼だけ老けてないんですもん、てっきり魔力の力か何かでずっと若い設定なのかと思ったわ!?今回もタバコを吹かすシーンがありますゆえファンは血眼になって拝みましょう。あとアントニオ・バンデラスとかトビー・ジョーンズとかボイド・ホルブルックとかシリーズ復帰のジョン・リス=デイヴィスとか……いい俳優さん出てますが総じてあまり活躍は期待出来ず??






 
【感想(ネタバレ)】












「未知との遭遇」の次は「BTF」かよッ!!!





序盤のロンギヌスの槍はパチモンでした……でとりあえずサードインパクトの線は消えたか……と安心したのも束の間、ボイドが初登場時にドイツ語を練習していたのはその為か!とか言ってる場合ではない蓋を開ければネオナチによる歴史改変、というトンデモB級「アイアンスカイ」とやってること一緒って…!?前作「クリスタル・スカル〜」で「クリスタル・スカル、オウチ、カエル。」が賛否両論あったばっかなのに、それでもシリーズをどんどんSF寄りにしたがるのは何故なのか…??という、これは今作も色々評価が別れそうなですね〜。



けどラストのタイムスリップしたインディが「私は帰らない」っていうセリフ。いや冗談だろインディ!?と観ている時は思いましたが、考古学者として「歴史の中を生きる」こそ本望なのかな……特に大学教授も引退して知らぬ間に消された息子に先立たれ妻のマリオンとは離婚協定中という、もう「この世に未練もク◯もない」インディにとって「何故今を生きる?」のセリフはとても切なく胸に突き刺さるものがありましたねー。でそこへラストにマリオンがやってきて1作目のオマージュまで披露してくれる感動の再会はいいんですけど、なんで急にインディの元に帰ったの?とか「指名手配の濡れ衣は晴れたんですか?」とか……いやベランダに干された帽子掴む前にまず色々解決すべきことが……



これまで自ら危険に首を突っ込んで命を落とす者はあれど、思い返せば今作では大学職員や偶然居合わせた飛行機のパイロット等“なんの関係もない「民間人」が巻き込まれる”シーンが多かったですよね。特に操縦席の後部座席でただ居眠りしていただけなのに飛行機は盗まれるわ時空超えちゃうわで今作イチの異常なまでな災難に見舞われるパイロットには可哀想だからなんかもうキリン一番搾り1年分くらい贈りたい……。

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