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アイ・アム・マザー(2019)


【原題】I Am Mother

【監督】グラント・スピュートリ

【出演】クララ・ルガーアード ヒラリー・スワンク ローズ・バーンほか

【あらすじ】

人類の大量絶滅後、再増殖施設内でたった一人ドロイドの母親に育てられている少女。だが、彼女の前に別の人間が現れたとき、ずっと信じてきた世界が揺らぎ始める。(ネットフリックス公式サイトより)










 
感想<ネタバレなし>


『竹内まりやの子守唄の破壊力は万国共通だった件』







いや“Baby Mine”って有名な曲なんですけどねッ!!ってそんなこたぁどーでもいいのですよ!?そーいやこの前ゲイリー・オールドマンが逆三角形の声やったっけ?Netflixからまたしても“エクスマキナ”映画が爆誕してしまいました。いやー皆さん、時代はついに「“アンドロイドがあやす時代”」ですよッ!!!



人類が絶滅した近未来。“お母ちゃん”こと1台のアンドロイドに育てられた(注:ミッキーカーチェスは入ってません)たった一人の“娘”。「外は汚染されている」そう言われ続けてはやうん十年、ある日そんな汚染された“外界”から一人の女がやって来る___。



外の世界からやってきた女は“誰か”に撃たれて重症、手当をしたくても“母ちゃん”に女の存在を知られたら?……ピコーン。その時、少女の脳裏にある記憶がよぎった___!!「そーいや外からきたネズミ汚染されてるからって焼却炉で消されてたっけ」さあさあどうなる!?どーするグリーソン!?って、まずその前に

















「あれ母ちゃん、人類って、とっくに死滅したんじゃないの。。。?」







揺れ動く少女のマインド!!この映画がヤバイのは「“機械”と“ニンゲン”どちらを信用するか?」という問い!!え、そんなのHUMANに決まってるj……“母親”の言うことですよ?胸に手を置いて、自分の母親の事を考えてみて下さい。そんなカンカンに“信じられない”と、アナタは言えますか?それがたとえ“機械”であったとしても___。



そんな“マザー”の優しいボイスを「X−MEN ファーストジェネレーション」「ネイバース」のローズ・バーンが演じております。「ザ・コア」以来本格的なSF映画はお久ブリーフなんじゃないかヒラリー・スワンクの女も、じゃあ信用できるのか……ていうのがまたまた難しい所なんですよ!!もう一体どちらが正しくてどちらが間違っているの!?この葛藤に散々悩まされる主人公の少女役は新人の方らしいですね。なかなかいい演技しております、後半タンクトップ姿に斧とか学習能力テストじゃなくてシガニー・ウィーバーテスト受けたほうがよかっt



「アバター」「ロード・オブ・ザ・リング」のスタジオが手がけた、妙に実用的でリアルな“マザー”のデザインから施設内のデザインまでかなり凝って作られた“こってりSF”ファンにもウケが良さそうですね。



前半の“擬人暗記”のスリラーテイストから、クライマックスに近づくにつれ、「ものすごくBIGなテーマ」性を実は扱っていたという衝撃のクライマックス!?めちゃくちゃ“考えさせられる”SFサスペンス、オヌヌメです。






 
感想<ネタバレあり>







いやー恐ろしい。実に恐ろしい話じゃあーないですか、もうつまりは、要はこーいうことですよね?

















“才能のない人間は消えろ”bySiri








(「マザーふぁッ」byサミュエルLジャクソン)恐ろしや恐ろしや、もうヘイ〜Siri!…なんて能天気に話しかけた日にゃバカだと見なされて殺されますね!!でもマザーの“言い分”ってのも、地味に理解出来るからまた恐ろしいのです。そう、マザーも、娘も「人類を育てる」という意味では完全に“利害が一致”しているのです。ただ、人類を育て、増やし、そしてまた育て…を繰り返す上で「その能力があるか」。能力のない、つまりは“無能”なにんg…ハイハーーーーイ!?が増殖しても、再びバカな事をして殺し合いをしたり環境破壊したり……だから“有能”な人間しか子育てしません!!


















なんか、“お母ちゃん”にすんごく“お説教”されてる気分







でも、そんなマザーも最後は「自慢の娘」が生まれたばかりの“ブラザー”をきちんと育てられる“能力がある”と認め、かつ娘も、もう立派に成長した、即ちマザーとしての「役目を終えた」と悟ったマザーは自ら娘に破壊する選択を選ばせます。「ザ・フライ」のラストが何故か脳裏に浮かんだよ。その瞬間、ああ、やっぱり機械だ、役目を終えたら早々に消える____所詮は機械よ!!“T2”と同じじゃないか!!悲しみや名残惜しさといった“感情”など機械にはやっぱりないのd



……て思ったらあ、あれ、あれれれ〜?別の機体に乗り移って陰ながら“見守る”姿勢じゃあないですか。ごめんなさい訂正します、ああ、やっぱりアナタはマザーだ(笑)



で、ラストまでヒラリーとの「どちらが母親にふさわしいか」問題に終止符を……あのコンテナの中でタイマンはったら流石に勝ち目ねぇよな……



けどね、結局マザーもヒラリーも、主人公を“ないがしろ”にしている点ではまた同じ。OPでマザーが娘という生命をまるで朝食でも作るかのように“簡単”に“作成”するとか、ヒラリーも結局は娘を自身の孤独の開放から“利用”しただけだったり、終始両者から振り回され続ける娘の悲しみ、勝手に作られ勝手に育てられ勝手に利用されて、最後も子育てをする運命まで背負わせられ……地味になんか可哀想だよね。「命の尊さ」への冒涜?いつか“作成キット”みたいにして人が作られる日もくるかもしれませんね。。。。



てか字幕で見てたんだけど、「母ッ!!」「娘ッ!!」て……もうちょっとなんかいい名前なかったんかい(笑)



そしてもう一つ考えさせられるのは、人類を破滅させた機械を作ったのもまた人間……人類の“不要”さに気づき反乱したスカイネットじゃないけど、、、、、“AI”の行き着く答えが、ソコに到達……しないことを、我々人類は切に願うしかないという……。



そういや“マザー”って、スタスタ走るシーンはCGだけど、それ以外のシーンはスーツアクターを起用しての“実写”で撮影されていたんですね。デザインがどことなくニール・プロムカンプ映画のソレに似てるなと思ったら、「第9地区」や「エリジウム」のメカデザインをした“ウェタ・ワークショップ”ってスタジオだったんですね。



監督は本作が長編デビュー作のオーストラリア人のグラント・スピュートリ監督。SFスリラーとしての腕は結構あるんじゃないか?それこそ何度も比べてしまうのが申し訳ないのだが「エクス・マキナ」のアレックス・ガーランドっぽい“SF臭”が同作から感じられて、私個人的にはヒジョーに楽しませて頂きました。「“機械”と“ニンゲン”どちらを信用するか?」……結論はもうコレですよね



















どちらも“信用”出来ましぇええええええええん!!!(泣)








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